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「妙処〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

妙処の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
大菩薩峠」より 著者:中里介山
ん。自棄に振り廻している槍の間から、本格と変則とが米友流に随処にころがり出すその妙処を、見て取ってくれる人のないのが気の毒です。気の毒であるのみならず、この時に....
夢は呼び交す」より 著者:蒲原有明
ではない。気を負うた鴎外の全本領として活かされて来るからである。かの具象的観照の妙処の如きも、将また私を隠した叙述のさばかりの冷徹さも、詰るところ、科学的のポオ....
二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
『其面影』が現れて、回一回と重ぬるに従って益々この懸念が濃くなった。『其面影』の妙処というは二十年前の『浮雲』で味わされたものよりもヨリ以上何物をも加えなかった....
正宗谷崎両氏の批評に答う」より 著者:永井荷風
んげいクラブ》』と、緑雨《りょくう》の『油地獄』一冊とを示して頻《しきり》にその妙処を説いた。これが後日わたくしをして柳浪《りゅうろう》先生の門に遊ばしめた原因....