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妙義山
「妙義山〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
妙義山の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「眉かくしの霊」より 著者:泉鏡花
ないけれど、実は日数の少ないのに、汽車の遊びを貪った旅行で、行途は上野から高崎、
妙義山を見つつ、横川、熊の平、浅間を眺め、軽井沢、追分をすぎ、篠の井線に乗り替え....
「青蛙堂鬼談」より 著者:岡本綺堂
た。その後も相変らず毎月一度ぐらいの音信をつづけていたが、八月になって僕は上州の
妙義山へのぼって、そこの宿屋で一と夏を送ることになった。妙義の絵葉書を赤座に送っ....
「郵便切手」より 著者:宮本百合子
う、私たちが、手紙に貼る切手の模様は何だろう。宮島の海の中の鳥居がかかれている。
妙義山がある。観光日本のポスターがちぢめられて出て来ている。その上、七銭と二銭の....
「革鞄の怪」より 著者:泉鏡花
人数に取巻かれた中に、すっくと立って、山が彩る、目瞼の紅梅。黄金を溶す炎のごとき
妙義山の錦葉に対して、ハッと燃え立つ緋の片袖。二の腕に颯と飜えって、雪なす小手を....
「鳴雪自叙伝」より 著者:内藤鳴雪
足の日は板橋駅に泊り、それから段々と予定の道中をした。まだ記憶に残っているのは、
妙義山が左り手に当って突兀と聳えていた事と、碓氷《うすい》峠を上るのに急坂でなか....
「無人島に生きる十六人」より 著者:須川邦彦
雲はおもしろく、見あきることがなかった。 雲の峯は、いろいろにすがたをかえた。
妙義山となり、金剛山となった。それがたちまち、だるまさんとなり、大仏さんとなった....
「岩魚」より 著者:佐藤垢石
町歩を超えているらしいという。 この三角州から西を望むと嶺の白い甲州の八ヶ岳、
妙義山、淺間山。西東には秩父連山。北方には榛名山、上越国境の谷川岳、武尊山、赤城....
「香魚の讃」より 著者:佐藤垢石
るに足るであろう。 奥利根の釣聖、茂市の風貌に接するのも一つの語り草にはなる。
妙義山下から流れる出る鏑川、裏秩父の神流にも今年は、珍しく鮎が多い。また、奥秩父....
「淡紫裳」より 著者:佐藤垢石
が、ちょっと例をとって見ると、天仙台から一眸の下に集まる万物相一帯の景色だけでも
妙義山と御獄昇仙峡を五十や六十組合わせたくらいの大きさを持っている。それが、こと....
「水の遍路」より 著者:佐藤垢石
氷峠の山水を飾る碓氷川、霧積川、坂本川も長い年月、我が釣意を誘うところであった。
妙義山の南麓から出る西牧川と南牧川を合わせる鏑川の水は美しい。おいしい鮎が大きく....
「文化史上より見たる日本の数学」より 著者:三上義夫
、京都の祇園及び安井神社、大津の三井寺、信州諏訪及び別所、碓氷峠の熊野神社、上州
妙義山、前橋の八幡社、上総の鹿野山、常陸の土浦、磐城の三春、それから塩釜神社等に....
「層雲峡より大雪山へ」より 著者:大町桂月
温泉からが楼閣也。その小箱に至るまでの神秘的光景は、耶馬渓になく、昇仙峡になく、
妙義山になく、金剛山になし。天下無双也。層雲峡を窮めたる者にして、始めて巌峰の奇....
「澪標」より 著者:外村繁
べていても、私は一向に性的欲望を感じない。事実、碓氷川の川瀬の音や、河鹿の声や、
妙義山の新緑や、その山霧等、私は今もはっきり覚えているが、とく子の肉体のどの部分....
「夢幻泡影」より 著者:外村繁
ェで、白いエプロンこそ着けていたが、いかにもいなか娘らしい、初めて会った妻の姿、
妙義山の山上で、深い山霧に包まれながら、初めて口づけした妻の姿、麻布宮村町の、あ....
「雨夜続志」より 著者:田中貢太郎
ができたが、群馬の暴動は免かれることができなかった。それは明治十七年五月十三日、
妙義山麓の陣場ヶ|原に集合した暴徒を指揮して地主高利貸警察署などを屠った兇徒の一....