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「妙計〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

妙計の前後の文節・文章を表示しています。該当する13件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
旗本退屈男」より 著者:佐々木味津三
ごとにその挨拶の相場が下落していったために、窮すれば人また通ず、甚だ小気味のいい妙計を案じ出したのが松平家です。それまでは一枚のお墨付を虎の子のように捧持して、....
法窓夜話」より 著者:穂積陳重
その友人を証人として訴え出《い》でるのだ」と言う。農夫は、ここに至って始めて氏の妙計を覚り、小躍《こおど》りして出て行ったが、やがて満面に笑を湛《たた》えて、ポ....
十二支考」より 著者:南方熊楠
けるに、良勝白米もて馬を洗わせ、一夜中に紙で城壁を貼りて敵を欺いたと見るは一時に妙計二つを用い中《あ》てたのだ。支那でも宋の滕元発《とうげんぱつ》、一夕に席屋二....
十二支考」より 著者:南方熊楠
得る美なる素女《きむすめ》あらば、その女こそ目前差し迫った大禍難を無事に避くべき妙計を出し得べけれと。 爾時《ときに》ヴェンガイン村に一素女あり、ジサと名づく....
ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
選んだ。アマリアは激烈な言葉でそれに報いた。しかし正直なローザは、そういう残忍な妙計に胸をしぼらるる思いがした。彼が自分たちをさげすんでることを、彼が復讐しよう....
旧藩情」より 著者:福沢諭吉
けて様々のことに財を費し、様々の憂《うれい》を憂《うれえ》て様々の奇策《きさく》妙計《みょうけい》を運《めぐ》らさんよりも、むしろその財の未《いま》だ空《むな》....
学者安心論」より 著者:福沢諭吉
らして、名は三千余方の兄弟にはかるといい、その内実の極意は、暗に政府を促して己が妙計を用いしめんと欲するにすぎず。区々たる政府の政《まつりごと》に熱中奔走して、....
三国志」より 著者:吉川英治
てる日が来た」 「幸いに、私は、彼に従って、小沛へ行きますから、戦の出先で、ある妙計を施します。――その結果、呂布が曹操に追われて、徐州へ逃げてくるかも知れませ....
三国志」より 著者:吉川英治
しみも及ぼさずに行えることですから、わたくしにお任せおき下さるまいか」 「そんな妙計があろうか」 「かれは健康ですが、ただ一つ頭風の持病をもっているので、その持....
三国志」より 著者:吉川英治
世子のお館まで、そっと孔明を使いにやりますから、その時、こういうようにして、彼に妙計をおたずねなさい」と、なにか耳へささやいた。 翌日、玄徳は、 「きのう世子....
三国志」より 著者:吉川英治
ずの孔明が、忽然と、一隊の兵を率いて、江岸に姿を現わし、大音にいった。 周郎ノ妙計ハ天下ニ高シ 夫人ヲ添エ了ッテ マタ、兵ヲ折ク それを二度もくり返して....
三国志」より 著者:吉川英治
がら陣小屋の内にかくれて、じっと軍書にばかり眼をさらしていた。 なにか、天来の妙計を、それから求めようとしている悶えがわかる。跫音をしのばせて、そっと入ってき....
三国志」より 著者:吉川英治
く、外は蜀兵に遮断されておる。いま大都督の幸いにこれに臨まれた上は、一日もはやく妙計をめぐらして、まず孫桓を救い出し、もって呉王のお旨を安め奉り、あわせてわれら....