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「妨碍〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

妨碍の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
思想と風俗」より 著者:戸坂潤
しということがあるのである。いや、職業や専門や知識が、却って馬鹿を増長させ教養を妨碍殺減する有力な動力になることさえあるのである。そこで職業的専門家としての作家....
十二支考」より 著者:南方熊楠
の微力を以て老いの既に至れるを知らず、ややもすれば眠食を廃して苦心する研究に大|妨碍《ぼうがい》を加うる和歌山県の官公吏を戒飭《かいちょく》して、彼輩衣食のため....
現代哲学講話」より 著者:戸坂潤
を意味する。蓋し存在はその自己発展によってその発展の促進者と共に却ってその発展の妨碍者をも産出する。アカデミーとジャーナリズムは、両者とも同時に、存在の運動のか....
認識論とは何か」より 著者:戸坂潤
ならぬのは、文化の頽廃を云い触らす人間自身が、往々にして認識と思想との進歩発達を妨碍する当人だということだ。彼等が文化の頽廃と称するものは、文化を文化外的な権力....
」より 著者:徳永直
た功を奏しなかった。そこで今度は、スキャップ政策をとったが、それも強固な争議団の妨碍のために、予測程の成功ではなかった。トラックの中に、荷物の間に五六人のスキャ....
明治劇談 ランプの下にて」より 著者:岡本綺堂
から素人には困るとかいう口実を彼らにあたえて、今後も直接間接に局外者の脚本上演の妨碍になる。それらを考えると、わたしたちも弱気になって、お互いに我慢して先方の註....
尾瀬沼の四季」より 著者:平野長蔵
者となる也。 この意味を解せずして、彼是《かれこれ》と目先の利に熱中し、山人に妨碍《ぼうがい》を与え、脅迫がましき言を弄《ろう》する人もあれど、また大に厚意を....
ファウスト」より 著者:ゲーテヨハン・ヴォルフガング・フォン
示をさえ かたくなな批評で打ちこわし、 活動している己の胸の創作を 凡百の世相で妨碍する 日の目をまた見ることかと思えば、 己は苦い涙を飜して泣きたくなる。 ま....