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妬婦
「妬婦〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
妬婦の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
狐の法というのがある。天狐は九尾で金色で、日月宮に使役されているのであるという。
妬婦津 伝えて言う、晋の大始年中、劉伯玉の妻|段氏は字を光明といい、すこぶる嫉....
「蒲生氏郷」より 著者:幸田露伴
チビンタな、蝨《しらみ》ッたかりの、クスブリ魂の、きたない奸人《かんじん》小人|
妬婦《とふ》悪婦の為すことで、人間の考え出したことの中で最も醜悪卑劣の事である。....
「丹下左膳」より 著者:林不忘
にお艶というものがあるだけに、いっそう悪強い、人の世の裏をいく執拗《しつよう》な
妬婦《とふ》の胸中に変わろうとしていた。
恋の競《せ》り合《あ》い――あまりに....
「多神教」より 著者:泉鏡花
は悠然として階を下る。人々は左右に開く)荒び、すさみ、濁り汚れ、ねじけ、曲れる、
妬婦め、われは、先ず何処のものじゃ。 お沢 (もの言わず。) 神職 人の娘か。 ....
「役者の一生」より 著者:折口信夫
昔からある悪女を改めて善人にして出すということは出来ないことであるし、又そういう
妬婦のあることによって善人の女が更に引立つのである。お家物になっても、お家騒動の....