妻の命[語句情報] » 妻の命

「妻の命〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

妻の命の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
殺人鬼」より 著者:浜尾四郎
、どなたが薬局に命じたのです」 「うちの女中が電話でそう云つたと思います。無論、妻の命を受けてでしよう」 「そうすると、薬局では、さだ子さんの薬だと思つて調製し....
源氏物語」より 著者:紫式部
のほかのは仕事じまいをして出て行くのに忙しいふうを見せている。こうしてもう最愛の妻の命は人力も法力も施しがたい終わりになったのかと、院はたとえようもない悲しみを....
チベット旅行記」より 著者:河口慧海
に相談しなければならんという。ですから妻の権力は非常に強いもので、大抵の場合には妻の命令で商売にも出掛けるというような訳です。三人兄弟で妻を一人持って居る場合に....
夢幻泡影」より 著者:外村繁
らはらと案じながら、眺めているばかりなのでもあろうか。 しかし不思議なことだ。妻の命は、その子供の中には生きている。私の命と一緒になって生きている。 あの夜....
つゆのあとさき」より 著者:永井荷風
を察して、これに反抗するため、わざとそれなりに月日を過していた。ところが老人は亡妻の命日に駒込の吉祥寺《きちじょうじ》に往《い》った時、一人の若い女が墓前に花を....