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「妻籠〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

妻籠の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
夜明け前」より 著者:島崎藤村
幕府に勢力のある彦根の藩主(井伊掃部頭)も、久しぶりの帰国と見え、須原宿泊まり、妻籠宿昼食、馬籠はお小休みで、木曾路を通った。 六月にはいって見ると、うち続い....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
式ばった御通行はそういつまで保存のできるものでもないというあれの意見なんだろう。妻籠の寿平次もその説らしい。ちょっと考えると、どの街道も同じことで、往還の交通が....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
意せよとある。これは馬籠宿の囲いうちにのみかぎらない。上松、須原、野尻、三留野、妻籠の五宿も同様であって、中には三留野宿の囲いうちにある柿其村のように山深いとこ....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
はや彼の家も広過ぎて、いたずらに修繕にのみ手がかかるところから、旧い屋敷の一部は妻籠本陣同様取り崩して桑畠にしたが、その際にも亡き父|吉左衛門の隠居所だけはそっ....
十二支考」より 著者:南方熊楠
は、美濃攻めにも小田原陣にもそうした由。しかるに『岐蘇考』に天正十二年山村良勝|妻籠《つまご》に城守りした時、郷民徳川勢に通じて水の手を塞《ふさ》ぎけるに、良勝....
十二支考」より 著者:南方熊楠
ゅう長者が、都へ宝|競《くら》べにとて、あまたの財宝を馬に積んで木曾街道を上り、妻籠《つまご》の宿に泊った晩、三人の強盗、途中でその宝を奪おうと企て、その中一名....