姉さん株[語句情報] » 姉さん株

「姉さん株〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

姉さん株の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
飛騨の顔」より 著者:坂口安吾
の一種にすぎないのである。 私の部屋の係りは二人のヒダ生れの女中であった。その姉さん株の一人はまさにヒダの顔であった。他国でザラに見られる顔ではない。幾つかの....
漱石氏と私」より 著者:高浜虚子
という事を寸紅堂の主人が何時か上京の序に話した。玉喜久は今なお祇園の地に在って、姉さん株の芸子である事を一昨年京都に遊んだ時に聞いた。当年の二少女は一夜の漱石氏の面影を記憶に存しているかどうか。....
押しかけ女房」より 著者:伊藤永之介
たり、誘いかけるように振り返つたりすることで、佐太郎はその娘たちのなかでいちばん姉さん株で引卒者という立場の初世が、わざと出会うように仕組んでいるのではないかと....
つゆのあとさき」より 著者:永井荷風
風呂《ふろ》がわいております。」と女中の挨拶《あいさつ》に、間もなくこの土地では姉さん株らしい三十近い年増《としま》と、二十《はたち》前後の芸者が現われ、女中の....