姉分[語句情報] » 姉分

「姉分〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

姉分の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
ざりました。もともとを申しますれば、わたしのほうがずっとまえから、この娘一座では姉分でもござりましたし、いくらかよけい人気もいただいておりましたのに、あの桜丸様....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
のだ」 「ナニ、木津屋の御雪……」 お松は、聞くともなしに耳に入った名は自分の姉分になる御雪太夫のことですから、思わず身が固くなる。しかもその話の主《ぬし》の....
貝の穴に河童の居る事」より 著者:泉鏡花
性である。 「皆、東京の下町です。円髷は踊の師匠。若いのは、おなじ、師匠なかま、姉分のものの娘です。男は、円髷の亭主です。ぽっぽう。おはやし方の笛吹きです。」 ....
連環記」より 著者:幸田露伴
くて、中々赤染右衛門の代作の手はしの利いている歌に返歌は出来なかったが、幸に其の姉分に和泉式部という偉い女歌人があったから、それに頼んで答をして貰った。和泉式部....
開扉一妖帖」より 著者:泉鏡花
へ、両肱をついた、頬杖で。 「じかではなくっても――御別懇の鴾先生の、お京さんの姉分だから、ご存じだろうと思いますが……今、芝、明舟町で、娘さんと二人で、お弟子....
かくれんぼ」より 著者:斎藤緑雨
に今までかけちごうて逢わざりければ俊雄をそれとは思い寄らず一も二も明かし合うたる姉分のお霜へタッタ一日あの方と遊んで見る知恵があらば貸して下されと頼み入りしにお....