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始末に負えない
「始末に負えない〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
始末に負えないの前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
の生活実力がなくて、却って、それとこれ、それとあれ、という風にバラバラに扱って、
始末に負えないことにしてしまうのねえ。よられた糸のようであるからこそ、一つとなっ....
「探偵夜話」より 著者:岡本綺堂
人種で、ときどきに里に出て、乞食をする、盗みを働く、人殺しなども平気でやるという
始末に負えない浮浪者の群れで、この山のなかにも二三十人ほどは巣を作っているのだそ....
「妖婆」より 著者:岡本綺堂
にしろ雪の激しく降るなかで、白い影のような奴がふわりふわりと動いているのだから、
始末に負えない。おれもしまいには夢中になって、滅多なぐりに斬り散らしているうちに....
「次郎物語」より 著者:下村湖人
心をむち打って一歩前進せしめないではおかないきびしさがある。先生はあるいは自分を
始末に負えない飛びあがり者だと思われたかもしれない。「かわいそうに、己を知らない....
「牛」より 著者:岡本綺堂
と投げ出したので、可哀そうにその娘は二、三日後に死んだそうだ。そんなわけだから、
始末に負えない。二匹の牛は大伝馬町から通旅籠町、通油町、通塩町、横山町と、北をさ....
「青蛙神」より 著者:岡本綺堂
断はなかなか元気が好かったんだが……。 李中行 二口目には亭主に食ってかかって、
始末に負えない奴でしたが、あの一件からまるで気抜けがしたようになって仕舞って……....
「面白味」より 著者:中谷宇吉郎
点はないが、唯美味くはない、という料理だってあり得る。そしてそういう料理が、一番
始末に負えない代物である。「美味いが、唯少し塩ッ辛いだけだ」という方が、まだまし....