始末書[語句情報] » 始末書

「始末書〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

始末書の前後の文節・文章を表示しています。該当する13件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
陣中日誌(遺稿)」より 著者:山中貞雄
テ○○へ急グ 航行中ノ運送船ヨリ縄梯子ヲ降シ、モーターボートヨリ兵乗リウツル。始末書ヲ書ク 上海ニテ司令官乗船、事務長ガ頼ム 司令官、兵ヲ事務長ノ室ヘ呼ブ....
電気風呂の怪死事件」より 著者:海野十三
あった文字が、彼をして一道の光明を認めさせたのであった。それは―― 微罪不検挙(始末書提出) 活動写真撮影業及び活動写真機械及附属品販売業|並にフィルム現像、複....
支倉事件」より 著者:甲賀三郎
ある事も自分は承知して居りました。罹災の際には二度も同署に呼出され、其当時の状況始末書を取られて居ります。其当時身に一寸も暗い事はありませんから、警察から呼出さ....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
方の通行も続く。馬籠の荒町にある村社の鳥居のために檜木を背伐りしたと言って、その始末書を取られるような細かい干渉がやって来る。村民の使用する煙草入れ、紙入れから....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
をきき届けようと言って、その旨を耕雲斎に確答し、一橋中納言に捧呈する嘆願書並びに始末書を受け取って退営した。翌日甚七郎は未明に金沢藩の陣所を出発し、馬を駆って江....
落雷のあと」より 著者:豊島与志雄
まえ。」と水町は太い声を出しました。 立川は没表情な顔で言いました。 「あとで始末書を書いて差出すことにします。どうせ仕事はありませんから……。」 水町は太....
だいこん」より 著者:久生十蘭
クラブ一同、九段坂の灰色の建物へ行くと、一人ずつ念入りに頭の中を検査されたうえ、始末書をとられ、花を抜いて南瓜畑にし、クラブの暖房装置をボイラーとも自発的に憲兵....
夜光虫」より 著者:織田作之助
する理由だったが、雪子も充分改心して地道な生活にはいると誓ったので、刑事は説諭と始末書だけで、釈放することにした。 やがて雪子は小沢の手によって針助の家から取....
釘抜藤吉捕物覚書」より 著者:林不忘
のかい?」 と三吉を振り返った。三吉はうなずいた。そしてついでに懐中から公儀の始末書状を取り出して見せた。が、それには眼もくれずに、 「丑満《うしみつ》近え子....
二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
は追掛けて来て、店から引摺出して店前で撲殺し、かつ徳永を飼主と認定するゆえ即時に始末書を警察へ出せと厳命した。丁度二葉亭は居合わしたので不法を詰ってかれこれ押問....
宮本武蔵」より 著者:吉川英治
方に問うが、もしここへ、板倉殿の手の者でも来て、巷を騒がす不逞の狼藉と見なされ、始末書でも取られたら、双方ともよい恥さらしではあるまいか。役人の手をわずらわせば....
宮本武蔵」より 著者:吉川英治
出しだの、撲り合いだの、絶えず血の雨のふる所でしてな。――その度に、お奉行所から始末書を求められますので、見届けておかぬと」 子供たちはもう、河原の森の際へ行....
芝、麻布」より 著者:小山内薫
ぽいですなあ。」 なんでも、そんなことを若い法学士の署長さんがいった。そして、始末書を書かされた。それで済んだのかと思っていると、その始末書を証拠に起訴された....