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「委する〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

委するの前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
階級闘争の彼方へ」より 著者:与謝野晶子
利的利己心と、階級的特権と、不労|遊惰の悪習とを抛って、その全財産を社会の共有に委すると共に、一般の文化的労作者の間に没入し、労働者もまた資本家に盲従する奴隷心....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
いいかもんのかみ》が慕わしい。天下の政治を人気商売として優倡《ゆうしょう》の徒に委するに似たり、と勤王系の志士が冷罵したのを兵馬は覚えている。 それは天下国家....
米国巡回文庫起源及び発達」より 著者:佐野友三郎
寒村僻邑をして、善良なる図書に接し易からしむ。 二、図書の選択管理を専問家の手に委するが故に安全なり。 三、家屋借料、給料、燃料、燈火に関する経費を要せざるが故....
奥州における御館藤原氏」より 著者:喜田貞吉
ぜられ、出羽より胆沢に移って安倍氏旧領の六郡を伝領し、相変らずその地を俘囚の手に委するのやむを得なかったのであった。否、清原氏はその勢力を奥羽二州に及ぼして、安....
欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
人民の知識また進歩するは必然なり。もし、これに反して人民の教導をひとりヤソ教者に委するも、世間の神仏二教を信ずるもの、決して一朝一夕に改宗転派するものにあらず。....
牛捨場馬捨場」より 著者:喜田貞吉
馬の皮革を利用することなく、またその肉を食用に供することなしに、いたずらに腐敗に委することは実際社会的にも不利益な次第である。ここにおいてか社会の落伍者たるいわ....