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「委ぬ〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

委ぬの前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
惜みなく愛は奪う」より 著者:有島武郎
ったであろう。然し遂に最後の安心は来た「父よ(父よは愛よである)我れわが身を汝に委ぬ」。そして本当に神々しく、その辛酸に痩せた肉体を、最上の満足の為めに脚の下に....
風流仏」より 著者:幸田露伴
てぽんと町か川端あたりに止まりし事あさまし。室香はお吉に逢いてより三日目、我子を委ぬる処を得て気も休まり、爰ぞ天の恵み、臨終|正念たがわず、安かなる大往生、南無....
二都物語」より 著者:佐々木直次郎
監督制度主義とは教会の主権を法王のような一主権者に委ねないで教会の監督たちの手に委ぬべきであるとしたものであった。 一絞刑吏に根ざしたある制度 大革命時代の断....
八犬伝談余」より 著者:内田魯庵
金碗孝吉 風雲惨澹として旌旗を捲く 仇讎を勦滅するは此時に在り 質を二君に委ぬ原と恥づる所 身を故主に殉ずる豈悲しむを須たん 生前の功は未だ麟閣に上らず ....
ファウスト」より 著者:ゲーテヨハン・ヴォルフガング・フォン
衣の ひらめく帯は 下界を覆ひ、 四阿を覆へ。 恋する二人が深き心もて 生涯を相委ぬる 四阿を覆へ。 四阿は四阿に並べり。 芽ぐむ蔓草あり。 枝たわわなる葡萄は....