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委托
「委托〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
委托の前後の文節・文章を表示しています。該当する13件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「戦争のファンタジイ」より 著者:吉行エイスケ
房と云うのはどんな役目なの?」 「――君に委任された僕のセンジュアス以外のものの
委托品《いたくひん》あずかり所なのだ。」 「――あなたの云うこと、よく分んないわ....
「吾輩は猫である」より 著者:夏目漱石
うに見えてくるそうだ。役人は人民の召使である。用事を弁じさせるために、ある権限を
委托した代理人のようなものだ。ところが委任された権力を笠《かさ》に着て毎日事務を....
「山羊髯編輯長」より 著者:夢野久作
赤インキの走り書きで、 羽 束 友 一 大兄 霜川支配人
委托 と表に……裏面には読み難い蚯蚓体の走書で「津守老生」と署名してある。慌て....
「近時政論考」より 著者:陸羯南
す、ゆえに教育の事、電信の事、郵便の事、その他すべて公衆に係れる事をも悉皆人民に
委托してけっして政府をしてこれらの事に関せしめざるを良善となす、しかるにコムニス....
「槍ヶ岳第三回登山」より 著者:小島烏水
らずにしまった(後にこの歩度メートルは、登山家某君に発見せられて、上高地温泉宿に
委托せられ、無事に持主の手に戻った)。今来た路の方を振り向くと、峡間の底から、大....
「みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
なもので、ゴルドン伝を書いた翌々年「寄生木」の主人公から突然「寄生木」著作の事を
委托された。恩人たる乃木将軍の為めにと云う彼の辞であった。余は例に無く乗地になっ....
「道標」より 著者:宮本百合子
くないから、レーニングラードにいるということだった。同じような理由から、外務省の
委托生――将来領事などになるロシア語学生も、何人かレーニングラードにいるというこ....
「ドグラ・マグラ」より 著者:夢野久作
ますが……その中でも特に大切に、全力を尽して御介抱申上げるように、正木先生から御
委托を受けまして、お引受致しましたのが、外ならぬ貴方で御座いました。言葉を換えて....
「戦場」より 著者:夢野久作
沁み迫まって来る寒気のせいではなかった。 見も知らぬ人間にこうした重大な物品を
委托するポーエル・ハインリッヒ候補生の如何にもお坊ちゃんらしい純な、無鉄砲さに呆....
「ジャンの物語」より 著者:宮本百合子
では技術をさずけられ自信ももっているのに、教化所が一つの慣例のように農家へばかり
委托する為に、ジャンの生活が破綻してゆく点を、私は心から哀れに思う。 アブデェ....
「三つの悲憤」より 著者:豊島与志雄
夜の明け方、彼は胸から一片の紙を取出しました。紙には、「誓約を返上し、後事を
委托す。」と認めてありました。范志清がかねて用意していたものとみえて、その死体の....
「空家の冒険」より 著者:ドイルアーサー・コナン
たものだ。レストレード君、この銃とそれからこれに添えた弾丸とは、君の最善の注意に
委托しますよ」 「それはもう御安心下さい。ホームズさん、――」 レストレードは....
「人身御供と人柱」より 著者:喜田貞吉
を供えると同じ意味である。賽銭はすなわち供物代で、もとは神に奉仕するものに銭貨を
委托して、適当なる供物を調進して捧げてもらうの意味である。そしてそれが転じて、地....