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姥
「姥〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
姥の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「素戔嗚尊」より 著者:芥川竜之介
快いには違いなかった。
「妹たちは大勢いるのか。」
「十六人居ります。――ただ今
姥が知らせに参りましたから、その内に皆御眼にかかりに、出て参るでございましょう。....
「藪の中」より 著者:芥川竜之介
たやら、壻《むこ》の事はあきらめましても、これだけは心配でなりません。どうかこの
姥《うば》が一生のお願いでございますから、たとい草木《くさき》を分けましても、娘....
「海異記」より 著者:泉鏡花
がさと袋を揺って、 「こりゃ、何よ、何だぜ、あのう、己が嫁さんに遣ろうと思って、
姥が店で買って来たんで、旨そうだから、しょこなめたい。たった一ツだな。みんな嫁さ....
「天守物語」より 著者:泉鏡花
。山隅九平。(ともに姫路城主武田播磨守家臣)十文字ヶ原、朱の盤坊。茅野ヶ原の舌長
姥。(ともに亀姫の眷属)近江之丞桃六。(工人)桔梗。萩。葛。女郎花。撫子。(いず....
「薬草取」より 著者:泉鏡花
た中の、一番|屋の棟の高い家へ入ったですが、私は唯幽に呻吟いていたばかり。尤も白
姥の家に三晩寝ました。その内も、娘は外へ出ては帰って来て、膝枕をさせて、始終|集....
「夜叉ヶ池」より 著者:泉鏡花
(鐘楼守) 百合(娘) 山沢学円(文学士) 白雪姫(夜叉ヶ池の主) 湯尾峠の万年
姥(眷属) 白男の鯉七 大蟹五郎 木の芽峠の山椿 鯖江太郎 鯖波次郎 虎杖の入道....
「古狢」より 著者:泉鏡花
ぎの厚い布子で、腰を屈めて出て来た。 蒼白になって、お町があとへ引いた。 「お
姥さん、見物をしていますよ。」 と鷹揚に、先代の邸主は落ついて言った。 何と....
「草迷宮」より 著者:泉鏡花
貴下、お通りがかりに、御覧じはなさりませんか。」 と背向きになって小腰を屈め、
姥は七輪の炭をがさがさと火箸で直すと、薬缶の尻が合点で、ちゃんと据わる。 「どの....
「唄立山心中一曲」より 著者:泉鏡花
話すのですが、薗原山の木賊刈、伏屋里の箒木、更科山の老桂、千曲川の細石、姨捨山の
姥石なぞッて、標題ばかりでも、妙にあわれに、もの寂しくなるのです。皆この辺の、山....
「神鷺之巻」より 著者:泉鏡花
った。それも縁であろう。越後|巫女は、水飴と荒物を売り、軒に草鞋を釣して、ここに
姥塚を築くばかり、あとを留めたのであると聞く。 ――前略、当寺檀那、孫八どのよ....
「星女郎」より 著者:泉鏡花
から冬の用意をした、雪の山家と頷かれて、見るからに佗しい戸の、その蜘蛛の巣は、山
姥の髪のみだれなり。 一軒二軒……三軒目の、同じような茗荷の垣の前を通ると、小....
「凧の話」より 著者:淡島寒月
た普通の凧の絵は、達磨、月浪、童子格子、日の出に鶴、雲龍、玉取龍、鯉の滝上り、山
姥に金太郎、或いは『三国志』や『水滸伝』の人物などのものがある。また字を書いたの....
「多神教」より 著者:泉鏡花
一具宙を飛落つ。一同|吃驚す。社殿の片扉、颯と開く。 巫女 (階を馳せ下る。髪は
姥子に、鼠小紋の紋着、胸に手箱を掛けたり。馳せ出でつつ、その落ちたる梭を取って押....
「八犬伝談余」より 著者:内田魯庵
果して何の術ぞ 工夫ただ英雄を攪るに在り 『八犬伝』を読むの詩 補
姥雪与四郎・音音 乱山|何れの処か残燐を吊す 乞ふ死是れ生真なり※し 薄命紅顔の....
「卵塔場の天女」より 著者:泉鏡花
紋が御見識だ。何と見えます――俳優ともつかず、遊芸の師匠ともつかず、早い話が、山
姥の男妾の神ぬしの化けたのだ。……間が離れて向う斜めに、しかも反っていたのを、ち....