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姫松
「姫松〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
姫松の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「国貞えがく」より 著者:泉鏡花
わ》け、ごろごろと錫《しゃく》を鳴らしつつ、塩辛声《しおからごえ》して、 「……
姫松《ひめまつ》どのはエ」と、大宅太郎光国《おおやのたろうみつくに》の恋女房が、....
「青春の逆説」より 著者:織田作之助
答えず、汚い靴を突っ掛けると、大急ぎで出て行った。犬の遠吠をききながら、住吉線の
姫松の停留所まで行き、豹一はやっと車を拾った。帰りぎわに見た多鶴子の哀願的な表情....
「平家蟹」より 著者:岡本綺堂
起ちあがり、はじめはしずかに舞う。) 唄※世は治まりて、西海の浪しずかなり、岸の
姫松はみどりの枝をかわして、沖にあそぶ鴎の影白し。見渡すかぎり、山も海も遠く連な....
「明治劇談 ランプの下にて」より 著者:岡本綺堂
とおなじような径路と運命との持主に、市川|紅車という俳優があった。これもむかしは
姫松といって、大歌舞伎の俳優であったそうであるが、中年から小劇場におちて、わたし....
「日和下駄」より 著者:永井荷風
口惜《くちお》し。住吉《すみよし》を移奉《うつしまつ》る佃島《つくだじま》も岸の
姫松の少《すくな》きに反橋《そりばし》のたゆみをかしからず宰府《さいふ》は崇《あ....
「雨」より 著者:織田作之助
った。勿論ものになったという言葉には豹一的な限界がある。品子が借りていた住吉町の
姫松アパートの一室で泊ることになり、乳房にまでコールドクリームの匂いをさせている....