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姫神
「姫神〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
姫神の前後の文節・文章を表示しています。該当する12件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「薬草取」より 著者:泉鏡花
の路を遮って顕るる度に、娘は私を背後に庇うて、その鎌を差翳し、矗と立つと、鎧うた
姫神のように頼母しいにつけ、雲の消えるように路が開けてずんずんと。」 時に高坂....
「貝の穴に河童の居る事」より 著者:泉鏡花
来た、となると、擬勢は示すが、もう、魚の腹を撲りつけるほどの勇気も失せた。おお、
姫神――明神は女体にまします――夕餉の料に、思召しがあるのであろう、とまことに、....
「伯爵の釵」より 著者:泉鏡花
」 と坊主が言った。 「白山へ帰る。」 ああ、その剣ケ峰の雪の池には、竜女の
姫神おわします。 「お馬。」 と坊主が呼ぶと、スッと畳んで、貴女が地に落した涼....
「神鷺之巻」より 著者:泉鏡花
間しい。すぐに死なないと思いましたら、簪も衣ものも欲いんです。この場所ですから、
姫神様が下さるんだと思いましてさ、ちょっと、櫛でおさえました。ツイとそれて、取損....
「霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
の理想境なのじゃ。』 『乙姫様と仰ッしゃると……。』 『それは竜宮界で一|番上の
姫神様で、日本の昔の物語に豐玉姫とあるのがつまりその御方じゃ。神々のお好みがある....
「丹下左膳」より 著者:林不忘
」
こう粋《すい》をきかして泰軒が立ち去ったのち、二人は、あれでどれほど長く玉
姫神社の階段に腰をかけて語り合っていたものか――気がついた時は、陽はすでに斜《な....
「八犬伝談余」より 著者:内田魯庵
どの最年少者であって、豪傑として描出するには年齢上無理がある。勢い霊玉の奇特や伏
姫神の神助がやたらと出るので、親兵衛武勇談はややもすれば伏姫|霊験記になる。他の....
「河伯令嬢」より 著者:泉鏡花
、六条、皆赤い蛇に悩まさるる、熱の譫言を叫んだという、その、渠等に懲罰を給わった
姫神を、川裳明神と聞いて、怪しからんことには――前刻も申した事ですが、私も獺だと....
「憑き物系統に関する民族的研究」より 著者:喜田貞吉
主神|大山咋神は、最澄によって山王権現として祭られている。高野山の地主神|丹生津
姫神は、空海によって高野明神として祀られている。これらはつまりその寺の護法神なの....
「手長と足長」より 著者:喜田貞吉
う語の出来たのはすこぶる古い。既に文徳天皇嘉祥三年において、壱岐の手長男神・手長
姫神が官社に列せられたのを以てみても察せられる。既にこれを手長という事から、御世....
「山の人生」より 著者:柳田国男
神道の習わしである。しかもこれは単に山神が或る地では男神であり、また他の地方では
姫神であったことを語る以外に、いささかも信仰の元の形を、跡づけた名称ではないので....
「日本の伝説」より 著者:柳田国男
があって、これを姫島の七不思議の一つに算えておりました。この島の神様|赤水明神は
姫神でした。この水を掬んで歯をお染めになろうとすると水の色が赤錆色であったので、....