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姻
「姻〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
姻の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「富士」より 著者:岡本かの子
た分家の方が栄えた。どういうわけであろう。界隈の昇華した名家々々の流れを相互に婚
姻を交えている間に、家の人間に土より生い立てる本能の慾望を欠き、夢以外に食慾が持....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
綱という老母と二人暮しであったが、この村の習いとしてほかの土地のものとは決して婚
姻を許さない掟になっているので、お熊は母を捨てて逃げた。徳三郎もはじめは旅先のい....
「婦系図」より 著者:泉鏡花
二度まで夫人を殺しただけ、盞の数の三々九度、三度の松風、ささんざの二十七度で、婚
姻の事には馴れてござる。 処へ、名にし負う道学者と来て、天下この位信用すべき媒....
「惜みなく愛は奪う」より 著者:有島武郎
対してしとやかな会釈を返してくれた。その後ビヤトリスは他に嫁いだ。ダンテはその婚
姻の席に列って激情のあまり卒倒した。ダンテはその時以後彼の心の奥の愛人を見ること....
「青蛙堂鬼談」より 著者:岡本綺堂
ろびたのである。それは元和元年、すなわち大坂落城の年の夏で、かの大久保|相模守の
姻戚関係から滅亡の禍いをまねいたのであると伝えられている。 大久保相模守|忠隣....
「中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
び矢をつがえようとするところへ、邸内の者もおどろいて駈け付けた。主人の李公は鄂と
姻戚の関係があるので、これも驚いて奥から出て来た。鄂が怪鳥を射たという話を聞いて....
「琵琶伝」より 著者:泉鏡花
従兄妹同士が恋愛のいかに強きかを知れるより、嫉妬のあまり、奸淫の念を節し、当初婚
姻の夜よりして、衾をともにせざるのみならず、一たびも来りてその妻を見しことあらざ....
「番町皿屋敷」より 著者:岡本綺堂
れが覚束なくも思われた。 これを煎じつめて行くと、伯母は甥をおしつけて無理に婚
姻を取結ばせる。主人は家来をおしつけて無理に恋を捨てさせる。こうした悲しい運命の....
「明暗」より 著者:岡本かの子
一つの性情を、幸福の形で圧し潰してしまいそうに思われた。 それに引きかえ、同じ
姻戚の盲目青年北田三木雄の頼りなく無垢なこころは姿に現れていて、ある日智子は絶え....
「旅客機事件」より 著者:大庭武年
敵同士でしょうか――」三枝は観念したように小さく答えた。 「私の一家と、秀岡とは
姻戚関係にあるのですが、それにも不拘私の一家は秀岡の悪辣な手にかかって破産せられ....
「二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
て帰朝し、近年浅間の山荘に雌伏して静かに形勢を観望しているが、川島の名は粛親王の
姻親として復辟派の日本人の巨頭として嵎を負うの虎の如くに今でも恐れられておる。旧....
「活人形」より 著者:泉鏡花
に、いと物凄き女の声あり。「無法を働く悪人|等、天の御罰を知らないか。そういう婚
姻は決してなりません。」 幕の内なる泰助さえ、この声を怪しみぬ。前にも既に説う....
「エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
だ。この男、野心満々たる蕩し屋で、ねらうところは最高権力にあった。王家の娘との婚
姻によって、兄の摂政と勢力を張り合おうという気持だったのである。この計画は暴露さ....
「中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
人たちであった。上にかかげた系図をよく見ていただくと判るが、九条家と西園寺家とは
姻戚関係があり、九条家は頼朝と
姻戚関係があったので、後京極摂政良経の子道家と、西....
「古事記」より 著者:太安万侶
は穀物の神で、二三〇頁に出る系譜に連絡する。―― そこでそのクシナダ姫と婚
姻してお生みになつた神樣は、ヤシマジヌミの神です。またオホヤマツミの神の女のカム....