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「威喝〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

威喝の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
女百貨店」より 著者:吉行エイスケ
わ。」 「売りこむのは?」 「××の夕刊新聞。」 ふたたびミサコは肥大した女を威喝《いかつ》するように女記者に云った。 「あんた、もし裏切るようなことがあれば....
一円本流行の害毒と其裏面談」より 著者:宮武外骨
出版元が予約の証拠金を強要するのならばお客にすすめて、『笑愕全集』に変更させると威喝したなどは、ホントの横暴であろうがソコまで威喝されて平伏した出版元のイキジな....
青春の逆説」より 著者:織田作之助
生らしい服装をなめて掛かったのか、委員は、 「推戴式に出ないと、承知せんぞ!」と威喝した。豹一の自尊心にその命令的な態度が突き刺った。 「いやだ! 三高の伝統は....
魔都」より 著者:久生十蘭
いから」 と、こんな風にいきまいた。ところで、二人の交通氏の方は、そんな未熟な威喝などを相手にするようすもなく、 「冗談いうねえ。ぶら下っているなア、あッち側....
母と娘」より 著者:岡本かの子
なりましたが振り向いて指示された空を見た時、北の方に怪物のような大雲を見て何だか威喝されたように不安に胸がおどりました。イボギンヌは経験がある者の如く、うなずい....
鳴門秘帖」より 著者:吉川英治
呼ぶように腰を伸ばした。 「何者だッ、貴様は」 海部の安井民右衛門、胸を張って威喝した。 浅間丈太郎、田宮善助、徳島側の者も何事かと騒いで、捕手を排して進ん....
年中行事覚書」より 著者:柳田国男
も後には食物などを供して、機嫌を取るような土地もあった。そうでなくともたいていは威喝だけで、事実捕獲をしようと迄はしなかった。若狭の佐分利村の唱えごとに、 狐の....