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威張り散らす
「威張り散らす〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
威張り散らすの前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
れはどうかして三年に一度ぐらい、この関所へかかることがあるが、金は使わないくせに
威張り散らすという廉《かど》で、関の上下におぞけを振わせたものだそうです。それで....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
とがあります。また地道《じみち》の商人やその他の平民に向って、折助は士分面をして
威張り散らすことがあります。そうして折助は、大手を振って手柄顔をすることがありま....
「枯菊の影」より 著者:寺田寅彦
かと云った人もあったが、役人と云うものは始めから嫌だった。訳もわからないで無暗に
威張り散らすのが御役人だと思っていた。郵便局の雇や、税務署の受附などに、時おり権....
「世界怪談名作集」より 著者:岡本綺堂
た。わたしはあらゆる階級――零落した旧家の子弟、劇場の女たち、狡猾な悪漢、幇間、
威張り散らす乱暴者のたぐいを招いて遊びました。 こんな放蕩生活をしているにも拘....
「二都物語」より 著者:佐々木直次郎
の思遣りのある仕打は彼をその熔鉱炉の中へ肩で押し込んでやることであるかのように、
威張り散らすような風で彼に向って肩肱を張って、言った。「君の流儀はなっていない流....
「二十歳のエチュード」より 著者:原口統三
肯定が負担にならないように要心したまえ。 ニーチェは重荷を担いで、苦しまぎれに
威張り散らす。 *102 「汚濁の過去。屈辱の過去。これを肯定して、そ....
「俗臭」より 著者:織田作之助
押しつけられて、児子家の女中を嫁にしたが、その嫁が何かにつけて政江の指図をうけて
威張り散らすので、亭主の威光が少しもないという理由で、政江を恨んでいるのだった。....