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「威服〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

威服の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
川中島合戦」より 著者:菊池寛
杉氏と称したのである。 その責任上、永禄三年兵を関東平野に進め、関東の諸大名を威服し、永禄四年に北条|氏康を小田原城に囲んで、その城濠|蓮池のほとりで、馬から....
長篠合戦」より 著者:菊池寛
暫く喪を秘したが、いくら戦国時代でも、長く秘密が保たれるものではない。 信玄に威服していた連中は、後嗣の勝頼頼むに足らずとして、家康に※を通ずるものが多い。そ....
法窓夜話」より 著者:穂積陳重
ち、将軍足利義稙より偏諱《へんき》を賜うて稙宗と名乗り、奥州の探題となって東北を威服した人である。稙宗老年に及んで治平の策を講じ、天文二年に質物の法を定め、同五....
十二支考」より 著者:南方熊楠
り述ぶるは、『淮南子《えなんじ》』に〈景陽酒に淫し、髪を被りて婦人を御し、諸侯を威服す〉。その他古文に〈婦女を御す〉というが多い。これは鹿爪《しかつめ》らしい六....
三国志」より 著者:吉川英治
立到るであろう。自分の位置は、風雲によって生れたのであるから、天下の全土を完全に威服させてしまうまでは、寸時も生々躍動の前進を怠ってはならない。打開を休めてはな....
三国志」より 著者:吉川英治
い伝えられている。 孔明は、銀坑の蛮都に入ってから、これを治めて掠めず、これを威服せしめて殺戮せず、克くただ徳を布き、さらに軍をととのえて、王征を拡大して来た....
山の人生」より 著者:柳田国男
里の山を往復したり、くれると言ったら一畠の茄子をみな持って行ったり、なお普通人を威服するに十分なる、力を持つ者のごとく評判せられておりました。 とにかくに彼ら....