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「威武〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

威武の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
牛肉と馬鈴薯」より 著者:国木田独歩
卓を打った。 「愉快々々!」と近藤は思わず声を揚げた。 「オルムスの大会で王侯の威武に屈しなかったルーテルの胆《きも》は喰《く》いたく思わない、彼が十九歳の時学....
神州纐纈城」より 著者:国枝史郎
もっては、断じて計ることが出来なかったらしい。 性|磊落且つ俊敏、金にも淫せず威武にも屈せず、天下の英雄眼中になしと、こう流祖伝に記してあるが、そういう人物で....
ああ玉杯に花うけて」より 著者:佐藤紅緑
だ、へそは力の中心点だ、人間はすべての力をへそに集注すれば、どっしりとおちついて威武も屈するあたわず富貴も淫するあたわず、沈毅、剛勇、冷静、明智になるのだ、孟子....
北斎と幽霊」より 著者:国枝史郎
なった。 これに反して北斎は一時に精神が緊張まった。 「やはり師匠は偉かった。威武にも屈せず権力にも恐れず、堂々と所信を披瀝したあげく、身を殺して顧なかったの....
日本男子論」より 著者:福沢諭吉
《しつ》なりというべし。試みにこれを歴史に徴するに、義気|凜然《りんぜん》として威武も屈する能《あた》わず富貴も誘《いざの》う能わず、自ら私権を保護して鉄石の如....
二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
覇を称し、鴎外は千朶山房に群賢を集めて獅子吼し、逍遥は門下の才俊を率いて早稲田に威武を張り、樗牛は新たに起って旗幟を振い、四方の英才|俊髦一時に崛起して雄を競う....
三国志」より 著者:吉川英治
すぐ起って、 「今のお説は、甚だしくわが意にかなわん。河北四州の精猛に、主公のご威武をいただき、何すれば、曹操ごときを、さまで怖れたもうか。兵法にいう、十囲五攻....
三国志」より 著者:吉川英治
命は守ってやる! もう慄えなくともいい」と云いわたした。 その時、父の曹操は、威武堂々、ここへ入城にかかっていた。すると、彼の郷里の旧友で、黄河の戦いから寝返....
黒田如水」より 著者:吉川英治
の日の丸の扇に如くはなかった。何としても、秀吉のそれには、常に情味が伴っている。威武よく人を服せしめるか、情よく人心をつなぎ得るか。もし秀吉が二つのものを持った....