威福[語句情報] »
威福
「威福〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
威福の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「続黄梁」より 著者:田中貢太郎
りなし。躯を捐て頂を糜し、もって万一に報ずるを思わず、かえって胸臆を恣にし、擅に
威福を作す。死すべきの罪、髪を擢きて数えがたし。朝廷の名器、居きて奇貨をなし、肥....
「源氏物語」より 著者:紫式部
兼ねたかと思う。それに比べると中納言の官等の上がり方は早い。子になり孫になりして
威福の盛んになる家らしい。実際中納言は秀才であり、確かな教養を受けている点で昔の....
「雁」より 著者:森鴎外
実は帳場に得の附くようにする。先ずざっとこう云う性の男が尊敬を受け、それに乗じて
威福を擅にすると云うのが常である。然るに上条で幅を利かせている、僕の壁隣の男は頗....
「娘煙術師」より 著者:国枝史郎
せぬように』と。……先年|竹内式部と申す処士が、王覇の説を唱えまして、禁裡様方の
威福を計りましたところ、さっそく幕府方におかれましては、竹内様をはじめとして、徳....