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「威風〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

威風の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い：新字新仮名]
「柿色の紙風船」より 著者:海野十三
いのベッドに寝ている私の立居振舞については、まったく無関心だった。だから私は実に威風堂々と、あの部屋を脱出していった。 私は直ぐに便所へ行った。 鍵をしっか....
「黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
みたいな方が。唱うに事欠いて惨めな牧歌とは……。ハハハハ、無双の人よ！ 冀くは、威風堂々とあれ！」と相手の策謀を見透かして、レヴェズは痛烈な皮肉を放った。そして....
「島原の乱」より 著者:菊池寛
｜降す処の天章と為し、大矢野島宮津に道場を開き法を説いた。来り会する老若男女は、威風｜傍を払い、諄々として説法する美少年の風姿に、まずその眼を瞠ったに相違ない。....
「支倉事件」より 著者:甲賀三郎
出頭したる庄司利喜太郎を入廷せしめたり」 六尺豊か鬼とも組まんずと云う庄司氏は威風満廷を圧しながら堂々と入廷した。彼は正に意気軒昂、邪は遂に正に勝たずとの信念....
「蒲生氏郷」より 著者:幸田露伴
ひだりどもえ》の紋の旗を吹靡《ふきなび》かせ、凜々《りんりん》たる意気、堂々たる威風、膚《はだえ》撓《たゆ》まず、目まじろがず、佐沼の城を心当に進み行く、と修羅....
「火薬船」より 著者:海野十三
だ。後の奴も、海水の塩辛いところを嘗めて来たいか。希望者は、すぐ申出ろ」 と、威風堂々と、あたりを見まわしたが、そのいきおいのはげしいことといったら、見かけに....
「阿Ｑ正伝」より 著者:井上紅梅
思いついた。 「今の世界は話にならん。倅が親爺を打つ……」 そこでふと趙太爺の威風を想い出し、それが現在自分の倅だと思うと我れながら嬉しくなった。彼が急に起き....
「郷介法師」より 著者:国枝史郎
太り、鬣荒く尾筒長く、生月、磨墨、漢の赤兎目もこれまでであろうと思われるような、威風堂々たる逸物であったが、岡郷介は驚きもせずひらりとばかり跨るとタッタッタッタ....
「番町皿屋敷」より 著者:岡本綺堂
、権六、そち達も悪あがきが過ぎましょうぞ」 男まさりといいそうな老女の凛とした威風に圧し付けられて、鬼のような髭奴共も頭を抱えてうずくまって仕舞った。播磨も迷....
「スリーピー・ホローの伝説」より 著者:アーヴィングワシントン
たハンス・ヴァン・リッパーという年寄りの怒りっぽいオランダ人の農夫から馬を借り、威風堂々とそれにまたがり、冒険をもとめて旅立つ武者修行者よろしくのていで、駈けだ....
「八犬伝談余」より 著者:内田魯庵
依然形勝関東を控ふ 剣豪犬士の功に非ざる無し 百里の江山掌握に帰す 八州の草本威風に偃す 驕将敗を取るは車戦に由る 赤壁名と成すは火攻の為めなり 強隣を圧服す....
「夢の如く出現した彼」より 著者:青柳喜兵衛
る。 それから間もなく、ルパシカに長靴、馬上ゆたかにと云うのかどうかしらないが威風堂々とゆられつつ、謡いつつの奇妙な新聞社通いが始った様であった。 農民時代....
「チベット旅行記」より 著者:河口慧海
すとヒマラヤの雪峰が朧に聳えて居る。その朧気な夜景は真に森厳にして侵すべからざる威風を備えて居るので、何となく無限の感に打たれて五、六首の歌が出来ましたがその中....
「フレップ・トリップ」より 著者:北原白秋
と思える、禿げ上った頭のそこらに、真っ白い縮れ髪がもじゃもじゃして鼻の太くて高い威風堂々とした朱面の持主である。タゴールそっくりといっていい。いや、それよりも厳....
「賤民概説」より 著者:喜田貞吉
ぬことになっている。これも時代によって段々風が変っているが、今日では甲冑を着した威風堂々たるものが、大道狭しと大手を振って、行列の先頭に立っている。もちろん昔の....