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娘婿
「娘婿〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
娘婿の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「道草」より 著者:夏目漱石
年輩からいっても、経歴から見ても、健三より遥かに世間馴れた父は、何時も自分の
娘婿に対して鄭寧《ていねい》であった。或時は不自然に陥る位鄭寧過ぎた。しかしそれ....
「山崎合戦」より 著者:菊池寛
が自分の知らぬ裡に、人の恨みを買うように出来ている。浅井長政なと、可なり優遇して
娘婿にしたのにも拘わらず、朝倉征伐に行ったときその背後で背かれた。例の金ヶ崎の退....
「私の感想」より 著者:宮本百合子
人並に増すように願って下されということをその婆さんの家へたのんで来た。お婆さんは
娘婿の家にいて、そこが隣組長をしているのであった。その計らいができて、きのことり....
「鳴雪自叙伝」より 著者:内藤鳴雪
さった。暑中で殊に伝染病の行われていたにもかかわらず、なかなか大勢集まって、私の
娘婿の山路一遊(師範学校長)を、私の代りに主賓として饗応され、なお席上の揮毫の合....
「平賀源内捕物帳」より 著者:久生十蘭
変死の報知が届き、それで一家中が悲嘆の涙に沈んでいるのであろう。そういう折にまた
娘婿のこの哀れなさまを見せ、その無残な死にざまを話さねばならぬと思うと、先生も些....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
」 妙恵|貞経は、うめいた。 むき出しに見せられた人間の奥底のものに、わけて
娘婿の豹変に、いいようのない顔いろではあったが、 「ぜひもない、わしも臍をかため....