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娘子
「娘子〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
娘子の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「富士」より 著者:岡本かの子
来のものとなってしまいました。いまや娘はあなたの望まれる程度に程良くなることも、
娘子として可愛らしくあることも出来ません。それはどんなにか悲しいことでしょうが、....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
に、鬼娘の噂がそれからそれへと仰々しく伝えられて、残暑の強いこの頃でも、気の弱い
娘子供は日が暮れると門涼みに出るのを恐れるようになった。 それでも鬼女の奇怪な....
「眉かくしの霊」より 著者:泉鏡花
います。目を煩らって、しばらく親許へ、納屋同然な二階借りで引き籠もって、内職に、
娘子供に長唄なんか、さらって暮らしていなさるところへ、思い余って、細君が訪ねたの....
「妖術」より 著者:泉鏡花
した。この上尋ねるのは無益である。 「お名は。」 「私? 名ですか。娘……」 「
娘子さん。――成程違いない、で、お年紀は?」 「年は、婆さん。」 「年は婆さん、....
「電気看板の神経」より 著者:海野十三
全部で、そして気の毒にも一階受持ちの女給八人、二階受持ちの女給七人、合計十五人の
娘子軍に対し、名実共に頭が上らなかったのである。 こうした風景が、カフェ・ネオ....
「金魚撩乱」より 著者:岡本かの子
しばらくは身体も頭も見えない。やがてその中から小肥りの仏蘭西美人のような、天平の
娘子のようにおっとりして雄大な、丸い銅と蛾眉を描いてやりたい眼と口とがぽっかりと....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
貴公も一緒に附き合えと云った。おじさんも幾らかの目録を持って一緒に行った。綺麗な
娘子供の大勢あつまっている中で、燈火のつく頃までわいわい騒いで、おじさんは好い心....
「中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
なっているとき、村名主の妻が死んでまだ葬らないのがあった。日が暮れると、その家の
娘子供は、どこかで音楽の声がきこえるように思ったが、その声は次第に近づいて庭さき....
「中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
舟は俄かに顛覆して、家内大勢がほとんど溺死しそうになった。(同上) 板橋三
娘子 ※州の西に板橋店というのがあった。店の姐さんは三
娘子といい、どこから来た....
「綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
とになっていた。松の内は大供小供入り乱れて、到るところに糸を手繰る。またその間に
娘子供は羽根を突く。ぶんぶんという鳴弓の声、かっかっという羽子の音。これがいわゆ....
「人狼」より 著者:岡本綺堂
したので、その後は夫婦|兄妹三人がここに引籠りまして、夫は狩人、わたくしは近所の
娘子供に手習や針仕事などを教えまして、何事もなく月日を送って居りますうちに……。....
「子供役者の死」より 著者:岡本綺堂
お江戸の役者が発つというので、これまで幾日か白粉の香に酔わされていたこの町の
娘子供などは名残り惜しいような顔をして見送っていました。中には悲しそうに涙ぐんで....
「三枚続」より 著者:泉鏡花
やらを教えて、その婆がまた、小笠原礼法|躾方、活花、茶の湯を商う、何でもごたごた
娘子の好な者を商法にするッていいます。」 「ははあ何でも屋だな、場末の荒物屋にゃ....
「ピストルの使い方」より 著者:泉鏡花
すがね。――大師匠だと恐入っても、その場の事は察し入っても、飲んだ酒にも酔えば、
娘子には浮かれるわ……人間ですもの。富さんが、褌のみつを引張って、(諫鼓の荷づく....
「思い出草」より 著者:岡本綺堂
になっていた。松の内は大供小供入り乱れて、到るところに糸を手繰る。またその間に、
娘子供は羽根を突く。ぶんぶんという鳴弓の声、戞々という羽子の音。これがいわゆる「....