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「娘子軍〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

娘子軍の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
電気看板の神経」より 著者:海野十三
全部で、そして気の毒にも一階受持ちの女給八人、二階受持ちの女給七人、合計十五人の娘子軍に対し、名実共に頭が上らなかったのである。 こうした風景が、カフェ・ネオ....
小説 不如帰 」より 著者:徳冨蘆花
なりて浪子は下向きぬ。 「さあ、援兵が来たからもう負けないぞ。陸海軍一致したら、娘子軍百万ありといえども恐るるに足らずだ。――なにさ、さっきからこの御婦人方がわ....
十二支考」より 著者:南方熊楠
常時で、ギリシアの旧伝にアレキサンダー王の軍女人国に近付いた時、その女王三百人の娘子軍《じょうしぐん》を率い急ぎ来って王の胤を孕みたいと切願し、聞き届けられて寵....
社会時評」より 著者:戸坂潤
青年達からなる「挺身隊」は無論、東洋の到る処に進出して国威を発揚している例の種の娘子軍などではない筈であった。当人達や父兄達は云うまでもなく、直接関係のない吾々....
安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
るのだ。切符売場から、楽屋口から、待合室から、劇場を十重廿重にとりまいて占領した娘子軍は、実にボージャク無人、余人をよせつけない。彼女らは娘であるからビールをラ....
ファウスト」より 著者:ゲーテヨハン・ヴォルフガング・フォン
の胸だ。 人に侵されずに生きていようと思うなら、 早く軽装して戦場に出ろ。 女は娘子軍になるが好い。 小さい子までが皆勇士になるが好い。 合唱の群 あれ....
空中征服」より 著者:賀川豊彦
かも知れないと思うて、容易に近づいて来ない。 といって、監視をも解かない。で、娘子軍も敗けておらない。そこで娘子軍と吏員の監視隊は睨み合いの姿になった。見物人....
随筆 新平家」より 著者:吉川英治
以後であろう。儒学が武門とむすびついてからのものである。 じっさいには、木曾の娘子軍というものは、粮食の運搬、炊事、死傷の看護、縫工などの面で、ずいぶん軍務を....
フレップ・トリップ」より 著者:北原白秋
っと明った真っ白い大道のまん中である。コラサッ。 私たちの自動車は、思わぬこの娘子軍の出現にいきなり前方を塞かれて、たじたじとなるとガソリンの爆音のみ、いたず....