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「娘義太夫〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

娘義太夫の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
屋の取り払い、劇場の移転など、それからそれへと励行されたが、その一つとして江戸の娘義太夫三十六人は風俗を紊すものと認められ、十一月二十七日の夜に自宅または寄席の....
道標」より 著者:宮本百合子
ないのかと、川辺みさ子自身の趣味をうたがった。伸子がごく若い娘の作家であることを娘義太夫にあつまる人気になぞらえて、娘義太夫のよさは、見台にとりついてわあーっと....
探偵夜話」より 著者:岡本綺堂
人には到底探索の方法を見いだし得られそうもない。 大正十四年八月作「文芸倶楽部」娘義太夫 K君は語る。 「あなたがもし、この話を何かへ書くようなことがあったら....
寄席と芝居と」より 著者:岡本綺堂
高島田に紅い花かんざしを売り物にしていたのであるから、一般に女義太夫と云わずして娘義太夫と称していた。芸の巧拙は二の次ぎとして、所詮は「娘」であるから人気を博し....
明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
である。おまけに調べてみると、この荒巻敏司は大学切っての堕落書生で、芸者は買う、娘義太夫や女芸人ともネンゴロとなる、特に女剣劇梅沢梅子一座の花形、梅沢夢之助とい....
田沢稲船」より 著者:長谷川時雨
なってしまうことに書いて見たの。」 ふと、二人の眼のなかには、桜の花と呼ばれた娘義太夫の竹本綾之助《たけもとあやのすけ》や、藤の花の越子《こしこ》や、桃の花の....
魔都」より 著者:久生十蘭
を出すことぐらいに事を欠くものか、何を莫迦な」 どうする、どうすると、さながら娘義太夫《たれぎだ》の堂摺連《どうするれん》のように四方八方から詰め寄られて、さ....
幕末維新懐古談」より 著者:高村光雲
左右とも床見世で、講釈場、芝居小屋などあった。この小屋に粂八なぞが出たものです。娘義太夫、おでんや、稲荷ずし、吹矢、小見世物が今の忠魂碑の建っている辺まで続いて....
日和下駄」より 著者:永井荷風
はっちょうぼりきたじまちょう》の路地には片側に講釈の定席《じょうせき》、片側には娘義太夫《むすめぎだゆう》の定席が向合っているので、堂摺連《どうするれん》の手拍....