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娥
「娥〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
娥の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「湖南の扇」より 著者:芥川竜之介
ろした。それから彼女の運んで来た活版刷の局票の上へ芸者の名前を書きはじめた。張湘
娥《ちょうしょうが》、王巧雲《おうこううん》、含芳《がんほう》、酔玉楼《すいぎょ....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
り、今|下雋《かしゅん》に斑皮竹あり〉、わが邦の虎斑竹のごとく斑ある竹を堯の二女
娥皇と女英が夫舜に死なれて啼《な》いた涙の痕としたのだ、英国などの森や生垣の下に....
「草枕」より 著者:夏目漱石
はこの輪廓の眼に落ちた時、桂《かつら》の都《みやこ》を逃れた月界《げっかい》の嫦
娥《じょうが》が、彩虹《にじ》の追手《おって》に取り囲まれて、しばらく躊躇《ちゅ....
「吾輩は猫である」より 著者:夏目漱石
ぼ》るところと同曲にして異巧なるものだね。惜しい事に向うは月中《げっちゅう》の嫦
娥《じょうが》を驚ろかし、君は古沼《ふるぬま》の怪狸《かいり》におどろかされたの....
「愛卿伝」より 著者:田中貢太郎
吹いて鳳凰を引く 月は天辺に出でて水は湖に在り 微瀾倒に浸す玉浮図 簾を掀げて姐
娥と共に語らんと欲す 肯て霓裳一|曲を数えんや無や 手に弄す双頭茉莉の枝 曲終っ....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
》けて報時猿と為《な》すと、時計の役を欠かさず勤めた重宝な猿松だ。『洞冥記』に影
娥池の北に鳴琴の院あり、伺夜鶏あり、鼓節に随って鳴く、夜より暁に至る、一更ごとに....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
表わしたものだ。猪八戒前生天蓬元帥たり。王母|瑶池《ようち》の会、酔いに任せて嫦
娥《じょうが》に戯れし罰に下界へ追われ、錯《あやま》って猪の腹より生まれたという....
「詩の原理」より 著者:萩原朔太郎
されてるのはどういうわけか。 先ず神話と科学を考えてみよ。昔の人は月を見て、嫦
娥《じょうが》やダイヤナのような美人が住んでる、天界の理想国を想像していた。然る....
「崩れる鬼影」より 著者:海野十三
だ、満月だ。月が一番美しく輝く夜だ。まるで手を伸ばすと届くような気がする。昔|嫦
娥という中国人は不死の薬を盗んで月に奔ったというが、恐らくこのような明るい晩だっ....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
を結納金に貰うて衛氏に改嫁し、更にその金を結納として悴《せがれ》可立のために呂月
娥てふ十八歳の婦《よめ》を迎えた。しかるに可立は一向夫婦の語らいをせずに歳を過す....
「朱絃舎浜子」より 著者:長谷川時雨
ので嬉しかった。 彼女は、近年は殆《ほとん》ど、高橋|元子《もとこ》(藤間勘素
娥《ふじまかんそが》)の舞踊|茂登女会《もとめかい》に出演し、作曲していた。元子....
「柳原燁子(白蓮)」より 著者:長谷川時雨
いるので、感じやすいわたしは自分から、すっかりつくりあげた人品《ひとがら》を「嫦
娥《じょうが》」というふうにきめてしまっていたのだった。『踏絵』の装幀《そうてい....
「荘子」より 著者:岡本かの子
。彼女はその美を誰にも見易くするように燭の近くに座を占めた。 彼女は生れつきの
娥※靡曼に加えて当時ひそかに交通のあった地中海沿岸の発達した粉黛を用いていたので....
「三国志」より 著者:吉川英治
き、 「これは、いかなるものか」 と訊ねた。蔡※はかしこまって、 「これは、曹
娥と申すものの碑文でございます。昔、和帝の朝、会稽の上虞というところに、曹※と申....
「三国志」より 著者:吉川英治
見えた。 華※は、お側を離れない。彼はすぐこう奏上した。 「むかし堯の御世に、
娥皇、女英という二人の御娘がありました。堯が舜に世を禅ろうというとき、舜はこばん....