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娯
「娯〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
娯の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「侏儒の言葉」より 著者:芥川竜之介
得る才能である。
輿論
輿論《よろん》は常に私刑であり、私刑は又常に
娯楽である。たといピストルを用うる代りに新聞の記事を用いたとしても。
又....
「私の父と母」より 著者:有島武郎
いる。今でも時々やっているが、若い時にはことに好んで腰折れを詠《よ》んでみずから
娯《たのし》んでいた。読書も好きであるが、これはハウスワイフということに制せられ....
「映画と癩の問題」より 著者:伊丹万作
としての癩に貢献する確乎たる自信がないかぎり、これは芸術家――ことに映画のような
娯楽的性格を持つ芸術に携わるもの――の触れてはならない題材ではないだろうか。 ....
「去年」より 著者:伊藤左千夫
であるとはいわない。人生上から文芸を軽くみて、心の向きしだいに興を呼んで、一時の
娯楽のため、製作をこころみるという、君のようなやり方をあえて非難するのではない。....
「妖僧記」より 著者:泉鏡花
りぬ。ただ野田山の墳墓を掃いて、母上と呼びながら土に縋りて泣き伏すをば、此上無き
娯楽として、お通は日課の如く参詣せり。 七月の十五日は殊に魂祭の当日なれば、夕....
「霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
で……そんな事は只今と大した相違もないでしょうが、ただ当時の男子にとりて何よりの
娯楽は猪狩り兎狩り等の遊びでございました。何れも手に手に弓矢を携え、馬に跨って、....
「霊訓」より 著者:浅野和三郎
心地よき安静によりて完全に本復せる時、はげしき屈托の為めに欝屈せる脳力が、適宜の
娯楽によりて完全なる働きを取り戻した時こそは、他界の指導者が働きかけるのに、まさ....
「土俗玩具の話」より 著者:淡島寒月
育の上からいうも害あって益なかるべしと思うのである。 玩具及び人形は単に一時の
娯楽品や、好奇心を満足せしむるを以ってやむものでない事は、人類最古の文明国たりし....
「幸福のうわおいぐつ」より 著者:アンデルセンハンス・クリスチャン
すよ。おまえ、なぜわらわない。奥さんやお客さんたちがわらったら、おまえもわらう。
娯楽に趣味をもたないのは欠点です。まあ人になることですよ。」 「おまえさん、おぼ....
「映画の普及力とは」より 著者:伊丹万作
ようだ。ラジオでその観念はかなり破壊せられたが、このうえさらに映画のような濃厚な
娯楽が家庭の静かな時間を攪拌しはじめたら、そのときこそは我々が従来の家庭という言....
「思い」より 著者:伊丹万作
た社会の一般文化の質だということである。たとえば、今の社会の一般文化、なかんずく
娯楽的性格を持つた芸術、ないし演芸のたぐいを見渡して、どこに映画がとつてもつて範....
「政治に関する随想」より 著者:伊丹万作
がある。 もちろん、我々は芸術を政治に奉仕せしめる愚を犯してはならない。また、
娯楽と宣伝とを混同してはならない。しかし、同時に我々は映画の間口の広さを忘れるこ....
「茶の湯の手帳」より 著者:伊藤左千夫
消えるであろうか、金銭を弄び下等の淫楽に耽るの外、被服頭髪の流行等極めて浅薄なる
娯楽に目も又足らざるの観あるは、誠に嘆しき次第である、それに換うるにこれを以てせ....
「スリーピー・ホローの伝説」より 著者:アーヴィングワシントン
の先頭に立って、彼はあたりをのしあるき、四方数マイルにわたって、喧嘩であろうと、
娯楽であろうと、どんな場所にでも飛びこむのだった。寒いときには、彼は毛皮の帽子を....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
ものの多数は、手に入れ墨をなせるを見る。これ、好奇に出でたるものなるべし。遊戯、
娯楽につきて、その最も盛んなるものは闘鶏の一事なり。鶏の足に刃物を結束し、死生を....