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「娼楼〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

娼楼の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
旅日記から」より 著者:寺田寅彦
の額を店に並べて、美しく化粧をした童女の並んでいる家がところどころにある。みんな娼楼だという。芸妓が輿に乗って美しい扇を開いて胸にかざしたのが通る。輿をささえる....
縮図」より 著者:徳田秋声
ってつまらなかったけれど、思ったより立派な神殿で、大鳥居をくぐった処に、五六軒の娼楼が軒をならべ、遊覧地だけに、この土地よりも何か情緒があるように思われ、そんな....
上野」より 著者:永井荷風
の庭園の向ヶ岡の阻崖に面して頗《すこぶる》幽邃《ゆうすい》の趣をなしていたので、娼楼の建物をその儘に之を温泉旅館となして営業をなすものがあった。当時都下の温泉旅....
江戸芸術論」より 著者:永井荷風
幾何学的遠近法の応用は既に正徳《しょうとく》享保頃に流行せし劇場内部の光景または娼楼《しょうろう》大広間見通しの図等においてこれを見たりしといへども、後年《こう....
里の今昔」より 著者:永井荷風
は廓内京町《かくないきょうまち》一、二丁目の西側、お歯黒溝《はぐろどぶ》に接した娼楼《しょうろう》の裏窓が最もその処《ところ》を得ていた。この眺望は幸にして『今....