»
婁
「婁〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
婁の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「虚構の春」より 著者:太宰治
み込みました。殆ど喜死しました。さよなら、御返事をお待ちしています。三重県|北牟
婁《きたむろ》郡九鬼港、気仙仁一。追白。私は刺青《いれずみ》をもって居ります。先....
「城のある町にて」より 著者:梶井基次郎
の家へ嫁いで来てから、病気で寝たのはこれで二度目だと姉が言った。 「一度は北|牟
婁《ムロ》で」 「あの時は弱ったな。近所に氷がありませいでなあ、夜中の二時頃、四....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
よひめ》の帯」と呼びます。 いま、お豊が見たのも、その「清姫の帯」であって、牟
婁郡《むろごおり》から来て有田郡《ありたごおり》の方へ流れているのであります。 ....
「連環記」より 著者:幸田露伴
此方は愈々火の手をあげる。愈々逃げる、愈々燃えさかる。不動尊の背負って居らるる伽
婁羅炎という火は魔が逃げれば逃げるだけ其|火※が伸びて何処までも追駈けて降伏させ....
「万葉秀歌」より 著者:斎藤茂吉
間皇子(孝徳天皇皇子)が、斉明天皇の四年十一月、蘇我赤兄に欺かれ、天皇に紀伊の牟
婁の温泉(今の湯崎温泉)行幸をすすめ奉り、その留守に乗じて不軌を企てたが、事露見....
「盈虚」より 著者:中島敦
途《みち》に宋の国を過ぎた時、畑に耕す農夫共が妙な唄を歌うのを聞いた。 既定爾
婁豬 盍帰吾艾※ 牝豚はたしかに遣った故 早く牡豚を返すべし 衛の太子は之....
「京鹿子娘道成寺」より 著者:酒井嘉七
年八月の頃、奥州に住む、安珍という年若い美僧が、熊野詣でに出足した。その途中、牟
婁郡で、まさごの庄司清次という男の家に、一夜の宿をもとめた。ところが、その家の娘....
「瀞」より 著者:佐藤垢石
て次第に上流へ遡るほど、鮎の姿も味も香気も立派になるのである。さらに、三重県東牟
婁郡七色方面まで遡れば、鮎は七、八十匁の大きさに育ち、七月の盛季には、背や頭の細....
「妖怪学」より 著者:井上円了
るに足らず。しかして、そのいわゆる大妖怪は、「師曠の聡」あるも聴くべからず、「離
婁の明」あるもみるべからず、「公輸子の巧」あるもさぐるべからず、声もなく臭もなく....
「チベット旅行記」より 著者:河口慧海
皆この名をもって称せられて居るようであります。
このチョモ・ラハリはあたかも毘
婁遮那の厳かに坐するがごとく曠原の一角に聳え、しかしてこの湖水を擁してずらりと列....
「穀神としての牛に関する民俗」より 著者:中山太郎
も牛の首を雨乞に用いた民俗を知るとき、限りなき興味が湧くのである。和歌山県西|牟
婁《むろ》郡北|富田《とんだ》村庄川に牛屋谷という滝がある。昔から旱魃の時には村....
「俗法師考」より 著者:喜田貞吉
られたが、此の破戒の僧も方広経読誦の功徳の為に、不思議に生命が助かつた。 紀伊牟
婁郡の出身で牟
婁の沙弥と言はれたものは、鬢髪を剃除し袈裟を着けながら、而も俗に即....