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婦女子
「婦女子〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
婦女子の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「義血侠血」より 著者:泉鏡花
さなきだに、何者なるか、怪しき別品と目を着けたりしに、今この散財《きれはなれ》の
婦女子《おんな》に似気なきより、いよいよ底気味悪く訝《いぶか》れり。 世話人は....
「白蟻」より 著者:小栗虫太郎
弾左衛門珍政《へきだんざえもんちんせい》のために攻め滅ぼされ、そのとき家中の老若
婦女子をはじめに、町家の者どもまで加えた千人にもおよぶ人数が、この緩斜に引きださ....
「軍用鮫」より 著者:海野十三
た。なにげなくとりあげてみると、たいへん物珍らしい外国雑誌であった。表面には中国
婦女子の顔が大きく油絵風に描いてあって、たぶんそれは誌名なのであろうが、“SIN....
「振動魔」より 著者:海野十三
のこと職業意識をもって説教をし、燃えるような野心をもって上役の後釜を覘み、妙齢の
婦女子の懺悔を聴き病気見舞と称する慰撫をこころみて、心中ひそかに怪しげなる情念に....
「空襲葬送曲」より 著者:海野十三
した。一味の者は、細心の注意をもって、機会を見ては、巧みに、煽動した。居合わせた
婦女子は、駭きのあまりに、失心する者が多かった。正義人道を口にするものが、四五人....
「三狂人」より 著者:大阪圭吉
だ」 「まったく」と予審判事が青い顔をして割り込んだ。「……そんな奴等が、万一、
婦女子の多い市内へでも逃げ込んだら……どうなる?」 「恐ろしいことだ」と検事は声....
「続獄中記」より 著者:大杉栄
って、素足に草鞋をはいて、腰縄をつけられて引っぱられて行くさまは、たしかに道行く
婦女子等をして顔そむけしめ唾はかしむるに足るものであろう。しかし向うの思わくなぞ....
「二、〇〇〇年戦争」より 著者:海野十三
だった。アカグマ国がこの地を平定してから後、夥しい殺戮がつづいたが、その後には、
婦女子と、そして男子は老人か、さもなければ、以前からアカグマ国に通じていた者だけ....
「神鷺之巻」より 著者:泉鏡花
……あの輩の教化は、士分にまで及ぶであろうか。」「泣きみ、笑いみ……ははッ、ただ
婦女子のもてあそびものにござりまする。」「さようか――その儀ならば、」……仔細な....
「沼夫人」より 著者:泉鏡花
な顔が、蚊帳の中で朧に動いて、 「あの御骨だって、水に縁があるんですもの。」 「
婦女子の言です。」 と医師は横を向く。小松原は、片手を敷布の上、隣室へ摺寄る身....
「妖怪学」より 著者:井上円了
ックリ様はなにびとこれを行うも、必ずその効験あるにあらずして、信仰強きものまたは
婦女子のごときものありてこれに加わるときはその回転を見、知識に富み信仰力薄きもの....
「迷信解」より 著者:井上円了
ところより推すに、源平時代より以前にありしに相違ない。その当時は高位貴顕のそばに
婦女子の侍しいて、雑説、奇談をその君に申し上げ、方位、方角などを女子とともに忌み....
「妖怪玄談」より 著者:井上円了
うも、知識、学問のあるものにはその験なく、無知、不学のものにはその験あり。別して
婦女子のごとき信仰心の厚きものに効験著しきは、鬼神のなすところにあらずして、他に....
「欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
軍中布教会、神典出版会等あり、防護、慈善、救助に関したるものには、労役者保護会、
婦女子保護会、寡婦、小児、老人、水夫、免役者(兵役・懲役とも)、外国人、破船者、....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
に着船し、九時上陸す。その島形は帽子の海上に浮かぶがごとし。全島一巌石より成る。
婦女子出で来たりて、牛乳または果酒を売る。その頭髪は長幼をわかたず、みな黄白色な....