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「婦道〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

婦道の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
大菩薩峠」より 著者:中里介山
一夫一婦ということが厳重に守られているけれど、内面は必ずしもそうではない、一夫一婦道徳に対する事実上の反逆者は、その法王をはじめ、数多いことらしい、理論上の反逆....
霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
何としても爰から離れたくない……』私は一|図にそう思い込んで居りました。私は別に婦道が何うの、義理が斯うのと言って、|六ヶしい理窟から割り出して、三浦に踏みとど....
東山時代における一縉紳の生活」より 著者:原勝郎
とであろう。坊城和長がその日記中女子の生れた事を記したついでに、「女の多子なるは婦道に叶うといえども、貧計なきにおいてはもっとも、こいねがわざるか」とこぼしてい....
わが血を追ふ人々」より 著者:坂口安吾
つかしら見かけた思ひが誰しもの心に必ず起る顔であつたし、伏し目の忍従と清浄は日本婦道の神秘自体にも外ならない。四郎の顔はサンタ・マリヤに似てゐた。 金鍔次兵衛....
愛の問題(夫婦愛)」より 著者:倉田百三
の新生活の現実と機微とを知っている男女はこの二つの見方を一つの生活に融かして、夫婦道というものを考えばならぬ。 人間が、文化と、精神と霊とを持っているのでなか....
女性の諸問題」より 著者:倉田百三
勝っている。こんな人生の大道を真直ぐに歩まないのでは後のことは話しにならない。夫婦道も母性愛も打ち建てるべき土台を失うわけである。その人の子を産みたいような男子....
人生における離合について」より 著者:倉田百三
ろいろの不満も、倦怠も、ときには別離の危険さえもあったであろうが、愛の思い出と夫婦道の錬成とによってその時機を過ごすと多くは平和な晩年期がきて終わりを全うするこ....
猿ヶ京」より 著者:佐藤垢石
たい空気ばかりである。来る日も、来る月も、来る年も、空閨の連続である。それでも、婦道を守り姑に仕えて、五、六年は過ぎた。 だが、本人は深く考えた。こうして、自....
淡島椿岳」より 著者:内田魯庵
妻が祟をなして二人の娘を挙げると間もなく歿したが、若い美くしい寡婦は賢にして能く婦道を守って淡島屋の暖簾を傷つけなかった。 爰に川越在の小ヶ谷村に内田という豪....
三国志」より 著者:吉川英治
る御方は、良人の留守を守るのが道であるのに、いま荊州を去るとは何事か。それが呉の婦道か」 「……家臣たるものが、主にたいして、そのようなことばを吐いてよいものか....