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婿取り
「婿取り〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
婿取りの前後の文節・文章を表示しています。該当する13件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
たてました。 「とんでもないお言いがかりをおっしゃっちゃ困ります。たったひとりの
婿取り娘、色仕掛けのなんのと人聞きのわるいことをおっしゃっちゃ困ります。バカなッ....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
れるのも困る。痛《いた》し痒《かゆ》しというわけで、親達もまだ迷っているうちに、
婿取りの姉の方がこんなことになってしまったから、妹をよそへやるという訳には行きま....
「家霊」より 著者:岡本かの子
言って下さった」老人はまた鼻を啜った。 「おかみさんはそのときまだ若かった。早く
婿取りされて、ちょうど、あなたぐらいな年頃だった。気の毒に、その婿は放蕩者で家を....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
ざいますが、うけたまわりますれば、こちらの娘を御所望とか申すことで。なにぶんにも
婿取りの一人娘ではございますが、それほど御所望と仰しゃるからは、御奉公に差し上げ....
「西洋人情話 英国孝子ジョージスミス之伝」より 著者:三遊亭円朝
げてくださるように願います」 重「とんでもない事を仰しゃいます、お嬢様は御大家の
婿取り前の独り娘、私ア賤しい身の上、たとえ猥らしい事はないといっても、男女七歳に....
「爆弾太平記」より 著者:夢野久作
限りのイザコザを持ち掛けて来る上に、序だからというので子供の名附親から、嫁取り、
婿取りの相談、養子の橋渡し、船の命名進水式、金比羅様、恵比須様の御勧請に到るまで....
「風流仏」より 著者:幸田露伴
原をやって始末する程に是からは岩沼子爵の立派な娘、行儀学問も追々覚えさして天晴の
婿取り、初孫の顔でも見たら夢の中にそなたの母に逢っても云訳があると今からもう嬉く....
「くろがね天狗」より 著者:海野十三
だったんだ。 疑問の殺人鬼 五ヶ年の間、帯刀の遠謀で保留されていたお妙の
婿取りは、果して間もなく盛大にとり行われた。虎松も招ばれて末座に割のわるい一役を....
「源氏物語」より 著者:紫式部
御婿になる人は昔も今もたくさんあろうが、まだ御盛んな御在位中にただの人間のように
婿取りに熱中あそばしたというようなことは少なかったであろう。左大臣も、 「右大将....
「源氏物語」より 著者:紫式部
婚をさせたいと思う」 二人は姫君の将来のことをいろいろと相談し合った。 守は
婿取りの仕度を一所懸命にして、 「女房などはこちらにいいのがたくさんあるようだか....
「鸚鵡蔵代首伝説」より 著者:国枝史郎
谷家は、いまも云ったように、古い古い名家なのだよ。それで代々、親戚の者とばかり、
婿取り嫁取りをしていたのだそうな。身分や財産が釣り合うように、親戚をたくさん増や....
「娘煙術師」より 著者:国枝史郎
やらせても、片輪、いたずら、悪気のない物、争い物をやらせても、僧侶物から遊興物、
婿取り物から夫婦物、盗人物から悪人物、何から何までやらせても、いつも名人でござり....
「幕末維新懐古談」より 著者:高村光雲
抜き餅に作って食用にしている。それで、栃の木の所有は田地の所有と同じ格で、嫁入り
婿取りなどに、栃の木何本を持って行くとかいって、数の多いのが有福の証となった位、....