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「媒人〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

媒人の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
業平文治漂流奇談」より 著者:三遊亭円朝
縁で今晩お目に懸りました、どうか幾久しゅう」 友「お村と私《わたくし》を本当に媒人《なこうど》になって夫婦にして下さいますか、どうぞ願います、拝みますから」 ....
西洋人情話 英国孝子ジョージスミス之伝」より 著者:三遊亭円朝
、印紙を貼って、実印を捺し、ほッ/\/\と息をつき、 丈「臨終の願いに清次殿、お媒人となって、おいさと重二郎どのに婚礼の三々九度、此所で」 と云う声もだん/\....
断橋奇聞」より 著者:田中貢太郎
ばしこく入れた。それは二錠の銀子であった。 「お婆さん、私はまだ妻室がないから、媒人をたのみたいが」 老婆には世高の眼ざしている者が何人であるかということはす....
新世帯」より 著者:徳田秋声
も和泉屋じゃねえか。友達がいに、少しは何とか目口の明いた女房を世話しるがいいや。媒人口ばかり利きあがって……これじゃ人の足元を見て、押附けものをしたようなもんだ....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
す、もう御当家のこともお嬢様のことも万々《ばんばん》御承知の上で……」 と言って媒人口《なこうどぐち》らしい口を利きました。さてはこの男の縁談というのは神尾主膳....
渋江抽斎」より 著者:森鴎外
めることは出来ぬと説くものが多いので、貞固の心がやや動いた。この年の頃になって、媒人が表坊主大須というものの女照を娶れと勧めた。「武鑑」を検するに、慶応二年に勤....
十二支考」より 著者:南方熊楠
紅色の褌《ふんどし》を礼に遣わした。『中陵漫録』十一にいわく、羽州米沢の荻村では媒人が女の方に行きてその女を受け取り、わが家に置く事三夜にして、餅を円く作って百....
ふしぎ国探検」より 著者:海野十三
霊と話をすることができないのです。どうです。お分りになりましたか」 「すると、霊媒人間が、心霊に自分の身体を貸すんですね」 「そうです」 「人間は、誰でも霊媒に....
平凡」より 著者:二葉亭四迷
っ》とも知らなかったけど、今晩が春子さんのお輿入《こしいれ》なんですって。そら、媒人《なこうど》でしょう家《うち》は? だから、阿父《とう》さんも阿母《かあ》さ....
南地心中」より 著者:泉鏡花
ある。奴二人は姿を隠した。 二十五 屏風を隔てて、この紅の袴した媒人は、花やかに笑ったのである。 一人を褥の上に据えて、お珊がやがて、一人を、....
松の操美人の生埋」より 著者:三遊亭円朝
か改心して下さい」 圖「はゝア、我ながら斯かる悪人を憎いとも思召さず、改心の上は媒人になって、良い嫁を世話して遣ろうとまで仰しゃるは、何ともどうもお情の深いお方....
塩原多助一代記」より 著者:三遊亭円朝
ばこそ盃をさせるのだ、サア此処へ来て早く内輪ばかりだから酒だけでいゝ、太左衞門|媒人になって早く酌」 と急立てられ、多助おえいの両人は恥かしそうに坐っている所....
」より 著者:森鴎外
すもの。わたくしびっくりしてよ」 爺いさんは目を大きくした。「そうかい。矢っ張媒人口だなあ」 「ですから、わたくしの事を奥さんには極の内証にしているのでしょう....
古事記」より 著者:太安万侶
を爭う形で、劇的に構成されている。―― また天皇は、弟のハヤブサワケの王を媒人《なこうど》としてメトリの王をお求めになりました。しかるにメトリの王がハヤブ....
粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)」より 著者:三遊亭円朝
ないからと仰しゃってで、其の代りお屋敷へ帰参すれば直にお身受に成って、御重役様が媒人で芽出度く夫婦になるので、これは小三郎さまからの御書面でございます」 と懐....