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「媒介〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

媒介の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
カインの末裔」より 著者:有島武郎
て闇の中で足《た》しない食物を貪《むさぼ》り喰った。しかしそれは結局食欲をそそる媒介《なかだち》になるばかりだった。二人は喰い終ってから幾度も固唾《かたず》を飲....
婦系図」より 著者:泉鏡花
、今度は心ありげに早瀬の顔を。 「だが、何だよ、私ア」と云った調子が変って、 「媒介人は断るぜ、照陽女学校の教頭じゃないんだから。」 十八 そう....
宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
する際に、それが最大可能な仕事をするような具合に移動する場合には、その熱を伝える媒介物が何であっても、それには無関係に、ただその高温体と低温体の温度が不変に保た....
母子叙情」より 著者:岡本かの子
を道ででも何処ででも見つけるとみんな欲しくなっちまうの。だけどそのなかに女特有の媒介性が混っているんじゃないかと思って、時々いやあな気もするのよ」 かの女はむ....
ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
考えられる。かように、たとい中間には眼に見える物体が無い場合でも、その空間にある媒介物になっているものと考えらるるので、ファラデーはこれにエレクトロトニックとい....
子供役者の死」より 著者:岡本綺堂
いても吉五郎は憤りませんでした。「よし、お前がそれほどに思っているならば、おれが媒介をして六三郎と一緒にしてやるから、いつまでも可愛がってやれ。しかし相手は子供....
小坂部姫」より 著者:岡本綺堂
ちろん相当の割引きをもって聴いていた。しかし三河守師冬が養父の不義を憎んで、その媒介をするかれを追い払えというのは、なにさま、さもありような話であった。追い払わ....
茶の本」より 著者:岡倉由三郎
る。 この書は訳文からも知られるとおり、茶の会に関する種々の閑談やら感想やらを媒介として人道を語り老荘と禅那とを説き、ひいては芸術の鑑賞にも及んだもので、バタ....
妖怪学」より 著者:井上円了
ち外界に現ずるもの 幽霊、狐狸、天狗、鬼神、その他諸怪物 第二種、すなわち他人の媒介によりて行うもの 巫覡、神降ろし、人相、墨色、九星、方位、卜筮、祈祷、察心、....
妖怪研究」より 著者:井上円了
外界に現ずるもの、これなり。しかしてまた、内界より生ずるものに二種ありて、他人の媒介を経てことさらに行うものと、自己の身心の上に自然に発するものの別あり。ゆえに....
迷信解」より 著者:井上円了
化するは必ずしも火によるにあらず、地に埋めて腐らせても土となる。かつ、火は変化の媒介となるまでにて、決して火そのものより土を生ずる道理はない。されば、火生土とい....
妖怪玄談」より 著者:井上円了
は外界に現ずるものこれなり。しかしてまた、内界より生ずるものに二種ありて、他人の媒介を経てことさらに行うものと、自己の身心の上に自然に発するものの別あり。ゆえに....
欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
新調して日曜を待ち、男子は美人を捜索して会堂に入り、日曜の会堂は男女相まみゆるの媒介場となる。これ、果たしてヤソ教の真面目なるか。当時、ヤソ教隆盛の地をかぞうる....
西航日録」より 著者:井上円了
百六十トンの大船なり。晩来風浪少しく起こり、船体ために微動せるも、かえって催眠の媒介となり、遠灘七十三里は一夢のうちに過ぎ去り、暁窓近く紀南の諸山に接見す。午後....
浅沼稲次郎の三つの代表的演説」より 著者:浅沼稲次郎
うのであります。いままたアメリカと結び、アメリカの東南アジアへの帝国主義的発展の媒介的な役割を果そうとしております。これは私どもが厳に政府にたいして警告し、これ....