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「媒質〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

媒質の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
思想と風俗」より 著者:戸坂潤
握させるような一つの認識の立場の名が夫だと考える。現実のそうした反映をやる場所や媒質の名が、道徳=モラルだ。処で文学というものは、恰もこの実在反映の仕方の如何に....
読書法」より 著者:戸坂潤
秩序の検討のことだ。だから思想の科学としての哲学は一切の文化領域を思想内容という媒質により連関関係させる処の観念的技術だと云ってもよい。この思想上の又思潮上の観....
田園雑感」より 著者:寺田寅彦
、おしまいにはそれが私の耳にもはいるのである。個人の一挙一動は寒天のような濃厚な媒質を透して伝播するのである。 反応を要求しない親切ならば受けてもそれほど恐ろ....
俳句の型式とその進化」より 著者:寺田寅彦
形から放散する「輻射線」の刺激もあるであろうし、マルキシズムの注入によって周囲の媒質の「酸度」に変更を生じたためもあろうし、また一般文化の進歩のために思想の内容....
思想としての文学」より 著者:戸坂潤
、或いはもっと直接に社会そのものに就いてであろうと、凡て批評なるものの場面がこの媒質だ。 批評一般の文学的・モラリスト的特色と共に、科学的批評とか科学的道徳と....
流言蜚語」より 著者:寺田寅彦
流言蜚語は成立しない事は勿論であるが、もしもそれを次へ次へと受け次ぎ取り次ぐべき媒質が存在しなければ「伝播」は起らない。従っていわゆる流言が流言として成立し得な....
所謂批評の「科学性」についての考察」より 著者:戸坂潤
印象を変革し進歩させ成長させるものとなり得る。主観的印象同志をどんなに印象という媒質自身の中でつき合わせても出て来ないものが、この主体的な印象と非主体的な抽象と....