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嫁ぎ先
「嫁ぎ先〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
嫁ぎ先の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「斜陽」より 著者:太宰治
ねだった。私は山木へ嫁いだばかりで、お金などそんなに自由になるわけは無し、また、
嫁ぎ先のお金を、里の弟へこっそり融通してやるなど、たいへん工合いの悪い事のように....
「旅愁」より 著者:横光利一
中奉公をしていたことのある婦人に、用を頼んだある日のことを思い出した。その婦人の
嫁ぎ先の主人が東京に出て大工をしていた関係から、矢代の家の破損の部分を直して貰い....
「石ころ路」より 著者:田畑修一郎
。民さんはそのころの仲間である名士の子供を二三言った。生家は没落して、今では妹の
嫁ぎ先きが池袋で果物屋をしているのがあるきりだという。 「一度そこへかえりました....
「蛍」より 著者:織田作之助
白粉がいつもはげているのが可愛い、汗かきのピチピチ弾んだ娘だった。 ところが、
嫁ぎ先の寺田屋へ着いてみると姑のお定はなにか思ってかきゅうに頭痛を触れて、祝言の....
「明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
旗本の娘ですけど」 「ほう。私も旗本のハシクレだが、姓はなんと仰有るのだね」 「
嫁ぎ先の姓ですけど、梶原というのです」 もしも暗闇でなければ、正二郎の見るも無....
「光は影を」より 著者:岸田国士
いやつれ方と、今の様子とを比較しているのではない。むしろ、彼女をはじめて松本在の
嫁ぎ先、長久保家へたずねて行つた時の印象にくらべて、まだ療養所の生活をつゞけてい....
「盗難」より 著者:佐藤垢石
、それとも自分の里方である学校から一里ばかり離れた村の方へ行ったか、あるいは妹の
嫁ぎ先の家へまわったかも知れない。だから大して心配するにも及ぶまいが、それにして....