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「嫡〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

嫡の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
或敵打の話」より 著者:芥川竜之介
甚太夫と誤って殺したのであった。 平太郎には当時十七歳の、求馬《もとめ》と云う子《ちゃくし》があった。求馬は早速|公《おおやけ》の許《ゆるし》を得て、江越喜....
富士」より 著者:岡本かの子
は、平凡が非凡から受ける無形の圧迫から来るものであること、また、自分に山の祖神の孫の気位を高く持たせ、それに相応《ふさ》わしい偉れた女に生い立たしめようとする....
箕輪心中」より 著者:岡本綺堂
にはお時も丁度かの十吉を腹に宿していたので、乳母はほかの女をえらばれた。しかし御子《ごちゃくし》の若様にお乳《ちち》をあげたという深い縁故をもっている彼女は、....
夫婦善哉」より 著者:織田作之助
は外やない、むろん思うところあってのことや。妹が聟養子をとるとあれば、こちらは廃《はいちゃく》と相場は決っているが、それで泣寝入りしろとは余りの仕打やと、梅田....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
い触らしました。それから四、五日後に因幡守は急病頓死の届けを出して、当年十七歳の子小太郎がとどこおりなく家督を相続しました。こういうことは、屋敷の方で何かのぼ....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
土地の領主は三年あまりの長煩いで去年の秋に世を去った。その臨終のふた月ほど前に、子の忠作が急病で死んで、次男の忠之助を世嗣ぎに直したいということを幕府に届けて....
青蛙堂鬼談」より 著者:岡本綺堂
当るのですが、子供のときからどうもからだが丈夫でないので、こんにちでいえばまあ廃というようなわけになって、次男の与五郎が家督を相続して、本国の桑名からここの陣....
縷紅新草」より 著者:泉鏡花
も渋面の皺は伸びよう。また厨裡で心太を突くような跳梁権を獲得していた、檀越夫人の女がここに居るのである。 栗柿を剥く、庖丁、小刀、そんなものを借りるのに手間....
死者の書」より 著者:折口信夫
に、参向する氏人の長者は、自然かの大師のほか、人がなくなって居る。恵美家からは、子久須麻呂の為、自分の家の第一嬢子をくれとせがまれて居る。先日も、久須麻呂の名....
霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
姫』とは何人か? 本文をお読みになれば判る通り、この女性こそは相州三浦新井城主の男荒次郎義光の奥方として相当世に知られている人なのであります。その頃三浦一|族....
獄中消息」より 著者:大杉栄
済みませんが、この際私に是非お願いしたい二つのことがあります。 その一は私の廃のことです。父上の方でも私のようなものに父上の家を継がせるのは定めて不本意のこ....
嫉みの話」より 著者:折口信夫
の先入見かもしれぬ。平安朝の結婚の形式ではっきりしてくることは、昔ならむかいめ(妻)があって、その他に側室があるように考えられるふうに書いてあるが、平安朝では....
小坂部姫」より 著者:岡本綺堂
卑しい心がある。彼は山名伊豆守|時氏の屋敷へも時どき出入りしているうちに、時氏の子和泉守義氏が小坂部を懇望しているという噂を聞いた。単に懇望しているばかりでな....
美人鷹匠」より 著者:大倉燁子
産みました。同じ父君を持ちながら、一方は少壮弁護士として羽振りのよい松波男爵の御男達也様、やがて立派なお家を御相続遊ばされる輝かしいお身柄。一方は生れながら暗....
蛇性の執念」より 著者:大倉燁子
快に思うかというには理由があるのです。綾子さんは武雄さんの実兄で、御木井男爵家の男文夫さんの妻だった人なのです。しかも二人は相思の仲だったのですもの、その文夫....