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「嫦〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

嫦の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
草枕」より 著者:夏目漱石
余はこの輪廓の眼に落ちた時、桂《かつら》の都《みやこ》を逃れた月界《げっかい》の娥《じょうが》が、彩虹《にじ》の追手《おって》に取り囲まれて、しばらく躊躇《ち....
吾輩は猫である」より 著者:夏目漱石
のぼ》るところと同曲にして異巧なるものだね。惜しい事に向うは月中《げっちゅう》の娥《じょうが》を驚ろかし、君は古沼《ふるぬま》の怪狸《かいり》におどろかされた....
十二支考」より 著者:南方熊楠
を表わしたものだ。猪八戒前生天蓬元帥たり。王母|瑶池《ようち》の会、酔いに任せて娥《じょうが》に戯れし罰に下界へ追われ、錯《あやま》って猪の腹より生まれたとい....
詩の原理」より 著者:萩原朔太郎
見されてるのはどういうわけか。 先ず神話と科学を考えてみよ。昔の人は月を見て、娥《じょうが》やダイヤナのような美人が住んでる、天界の理想国を想像していた。然....
崩れる鬼影」より 著者:海野十三
うだ、満月だ。月が一番美しく輝く夜だ。まるで手を伸ばすと届くような気がする。昔|娥という中国人は不死の薬を盗んで月に奔ったというが、恐らくこのような明るい晩だ....
柳原燁子(白蓮)」より 著者:長谷川時雨
ているので、感じやすいわたしは自分から、すっかりつくりあげた人品《ひとがら》を「娥《じょうが》」というふうにきめてしまっていたのだった。『踏絵』の装幀《そうて....