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嫩芽
「嫩芽〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
嫩芽の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「旧主人」より 著者:島崎藤村
くなると仰《おっしゃ》る位でした。御本家の御女中方が灰色の麻袋を首に掛けて、桑の
嫩芽《しんめ》を摘みに御出《おいで》なさる時も、奥様は長火鉢に倚《もた》れて、東....
「旅愁」より 著者:横光利一
訊ねた。彼はそうだと答えた。そして、いま少し自分も浮き立つべきだと思ったが、蘆の
嫩芽の微風にそよいでいる物静かな沼の光りに、我ながら憎くなるほど落ちつきが出てし....
「植物一日一題」より 著者:牧野富太郎
頭状に塊まっているので、本来はそれを Cabbage といったものだ。そしてこの
嫩芽《わかめ》は食用になるものであって原住民は常にそれを食べている。そこで Br....
「黒田如水」より 著者:吉川英治
。彼は驚異の眼をみひらいた。東側に切ってある高窓の太い欅の桟に、いとも優しい藤の
嫩芽をつけた蔓の先を見つけたからであった。 「ははあ。かしこの外には、藤棚がある....