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「嫩草〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

嫩草の前後の文節・文章を表示しています。該当する3件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
に三つ四つ設けられた茶店の前を過ぎて、美しい紅葉を拾いつゝ余等は平等院に入った。嫩草山の夕 奈良は奠都千百年祭で、町は球燈、見せ物、人の顔と声とで一ぱいであ....
三国志」より 著者:吉川英治
しげな詩の声が聞えてきたので、聞くともなく耳を澄ましていると、 春は来ぬ けむる嫩草に ※々たり 双燕は飛ぶ ながむれば都の水 遠く一すじ青し 碧雲深きところ ....
黒部川奥の山旅」より 著者:木暮理太郎
ち劒沢の源頭である。 この広い盆状の高原は、しっとりと水を含んだこまかい砂地に嫩草が褥を敷いたように生い茂って、如何にも踏み心地が好い。夥しい珍車の白い花がそ....