嬌姿[語句情報] » 嬌姿

「嬌姿〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

嬌姿の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
十二支考」より 著者:南方熊楠
して正覚《しょうがく》を期した時、波旬《はじゅん》の三女、可愛、可嬉、喜見の輩が嬌姿荘厳し来って、何故心を守って我を観《み》ざる、ヤイノヤイノと口説き立てても聴....
踊る地平線」より 著者:谷譲次
心と光栄と、それらがみな私への所属をねがってひろがっている。何という地上の媚態、嬌姿! だが、現世の舞台は何と悪魔の眼にあわれに貧しく映ることよ! 私たちが夢....
操守」より 著者:豊島与志雄
ものが、表面に浮出してくる。……澄代の、袖口を持ちそえて掌《て》を胸に押しあてる嬌姿、自由にしないそうな綺麗な指、頸筋の荒れた皮膚、瞬間に燃え立ったり消えたりす....
」より 著者:岡本かの子
ば、そうか、そこでは寒かろう。じゃまあこっちへ寄るが好い。 手をとる。女うれしき嬌姿あり。このとき二見雨合羽にて抜き足、差し足、来て戸の隙より覗く。 ――よもや....