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嬢子
「嬢子〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
嬢子の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「十二支考」より 著者:南方熊楠
勇の猟師だから爾後狩に出る時食事を調《ととの》うる者を欲しいだろ、因ってこの若い
嬢子《むすめ》を汝の婢なり妾なりにして取って置け」と聞いて豹殺し腰抜かすばかり悦....
「小説 不如帰 」より 著者:徳冨蘆花
すでに母の胸中にわき出でし問題なりき。それがために数多からぬ知己親類の嫁しうべき
嬢子を心のうちにあれこれと繰り見しが、思わしきものもなくて、思い迷えるおりから、....
「死者の書」より 著者:折口信夫
見える二上の山。淡海公の孫、大織冠には曾孫。藤氏族長太宰帥、南家の豊成、其|第一
嬢子なる姫である。屋敷から、一歩はおろか、女部屋を膝行り出ることすら、たまさかに....
「夢は呼び交す」より 著者:蒲原有明
り出される。今までにはあり得なかった暁が開けて来る。鶴見もまた、藤原|南家の一の
嬢子と共に風雨の暴れ狂う夜中をさまよいぬいた挙句の果、ここに始めて言おうようなき....
「なよたけ」より 著者:加藤道夫
ほッ 依身多女 ほッ 吐菩加美 ほッ 依身多女 ほッ 男10 あの大原野の巫女の
嬢子については、誰もつまびらかに顔さえ見たことが無いと云うのに、まあ、縁起のよく....
「怪談牡丹灯籠」より 著者:鈴木行三
隻語を洩さず、子が笑えば筆記も笑い、子が怒れば筆記も怒り、泣けば泣き喜べば喜び、
嬢子の言は優にして艶に、※夫の語は鈍にして訛る等、所謂言語の写真法を以て記したる....