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子をつれて
「子をつれて〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
子をつれての前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「人造人間エフ氏」より 著者:海野十三
たものであろうか。 正太は、船長からよばれて、その前へいった。張は、正太がマリ
子をつれてはいってきたのをみると、さもおどろいた顔つきで、船員のうしろにかくれた....
「若草物語」より 著者:オルコットルイーザ・メイ
なさる。子供はうるさいが、いなくちゃこまる。もうなんでもないといって、食事にあの
子をつれて来て下され。」 ジョウは、わざと、すなおにいうことをきかないで、詫状....
「出家物語」より 著者:坂口安吾
を豊富に用意し、そっちの方が聟さんだとは知る由もなく、待っていると、婆さんがキヨ
子をつれてきて、お酒がまわりかけたところで、じゃア、ごゆっくりと帰ってしまった。....
「ジロリの女」より 著者:坂口安吾
なくなる。ここが私の至らざるところで、こうなると、私もムキになり、それではとヤス
子をつれて病院へ行く。崇拝する姉君の社長の貫禄という奴をお見忘れがないように、と....
「アラビヤンナイト」より 著者:菊池寛
申し上げました。 あくる朝早く、アラジンの言いつけた通りに、おばけは、大臣の息
子をつれて家の中へ入って来ました。そして、お姫さまと一しょにお城へつれて帰りまし....
「行雲流水」より 著者:坂口安吾
押入れへ隠れた男は、ソノ子と最も深間へ落ちているウスバカの一人であった。彼はソノ
子をつれて三週間の出張旅行を共にしたが、出張とはデタラメで、公金を持ち逃げして、....
「安吾巷談」より 著者:坂口安吾
事は分らないようだ。 この男が、二年ほど前、私が熱海で仕事をしていたとき、女の
子をつれて遊びに来て、三日泊って行ったことがある。 朝、一しょにのむ。私が一睡....
「安吾巷談」より 著者:坂口安吾
るだけでタクサンだ。実行するに及ばん。実行の隣の線まで、よく見てこい。今夜はこの
子をつれていって下さい」 「ムムム」 大胆不敵の巷談師も、この時こまッたのであ....
「街はふるさと」より 著者:坂口安吾
てきます」 エンゼルはあっさり立去った。 十二 エンゼルは記代
子をつれて現れた。 記代子の顔は晴れていた。一礼して、 「いらッしゃいませ」 ....
「異妖編」より 著者:岡本綺堂
に言った。 「ほんとうにねえ。あとで親たちに恨まれるのも辛いから、おまえさんこの
子をつれてお兼ちゃんの家へ行っておいでなさいよ。遅まきでも、行かないよりはましだ....
「安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
つけるよりも自然の類似を沖縄に見出す方が面倒がいらないね。私はそのうち沖縄の女の
子をつれて大島へ遊びに行ってみようかと思っている。彼女らがアンコ風俗のどんなとこ....
「あのころ」より 著者:上村松園
ので、 「お礼返しに息子さんを学校へ出してやろう」 と言われたので、老夫婦は息
子をつれて東京へ行ってしまいましたが、その時たくさんの本を屑屋へ払い下げて行った....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
つぎに、婦人の権力につきて一例を挙ぐるに、船客中に、生まれて三、四カ月くらいの赤
子をつれて、夫婦ともに乗船したるものがある。毎日、亭主はその赤子をあるいは抱き、....
「泣きんぼうの話」より 著者:小川未明
てやってきました。 おばあさんは、子供をすかすために、 「もし、もし、この泣く
子をつれていってください。」と、おばあさんはいいました。 「よしきた。さんざ、あ....
「空中征服」より 著者:賀川豊彦
「出て行くなら、出て行け。血でも吐いて早くくたばりやがれ」 「出て行く代りに、幽
子をつれて行きますよ」 「勝手に連れて行け! あれは今までに三千円からかけてある....