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子仲
「子仲〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
子仲の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「あやかしの鼓」より 著者:夢野久作
たくなったのです。そうして音が出るようになったら、それを持ち出して高林家の婦人弟
子仲間に見せびらかしてやろうと思っているのです。ですからそれ以来高林へ行かないの....
「三浦老人昔話」より 著者:岡本綺堂
る。弟も姉の身を案じて、使の出先などからその安否をたずねに行く。まことに美しい親
子仲、姉弟仲でした。 これほど仲が好いだけに、親子姉弟が別々に暮していると云う....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
国の途に上ったことは、早く美濃の方へ知れた。中津川も狭い土地だから、それがすぐ弟
子仲間の香蔵や景蔵の耳に入り、半蔵はまた三里ほど離れた木曾の馬籠の方で、旧い師匠....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
は、この訓導はもともと禰宜の出身だからであった。子供にはそろいの半被を着せよ、囃
子仲間は町を練り歩け、村芝居結構、随分おもしろくやれやれと言い出したのも啓助だ。....
「小説 不如帰 」より 著者:徳冨蘆花
ためて呼び取りなさるという事もできまいし、まあ過ぎた事は仕方がないとして、早く親
子仲直りをしなさらんじゃなるまい、とわたしは思うが。なあ、田崎|君」 田崎は打....
「能とは何か」より 著者:夢野久作
あるが、なるべく不平の起らぬようにしてやらねばならぬ。そうした地盤の事や何かで弟
子仲間に紛擾が起れば、無論家元が裁判せねばならぬ。 又、家元は各地方に散在する....
「病室の花」より 著者:寺田寅彦
ていた。よくはわからぬが父親とはあまり仲がよくないらしかった。ある日われわれお弟
子仲間二三人でこのヒルデガルトを連れて、ルイゼン座のおとぎ芝居を見に行った事があ....
「草紅葉」より 著者:永井荷風
、夜半過ぎまで起きている食物屋を栄子にきいた事があった。栄子は近所に住んでいる踊
子仲間の二、三人をもさそってくれて、わたくしを吉原の角町《すみちょう》、稲本屋の....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
ててしまったもんで――」 と、権之助の顔を見て、また笑った。 やはり打紐の売
子仲間とみえ、その男と、旅先の売上だの、糸の相場のことなど、頻りと喋舌り合ってい....