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子供衆
「子供衆〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
子供衆の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「放浪」より 著者:織田作之助
ると順平は媚びた笑いを黄色い顔に一杯うかべて、果物屋のお爺がぼんぼんは何処さんの
子供衆や、学校何年やときいたなどとにわかに饒舌になった。が、果物屋のお爺というの....
「綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
ちゃ箱を引っくり返したようだというのは、全くわたしの書棚で、初めて来た人に、「お
子供衆が余程たくさんおありですか」などと訊かれて、いよいよ赤面することがあります....
「神州纐纈城」より 著者:国枝史郎
りか!」 「おっといけません、いけません。どうもあなたは乱暴ですねえ。まだほんの
子供衆だのに二言目には腕力と出る。そのまた腕力が強いと来ている。相伴頭穴水小四郎....
「爆薬の花籠」より 著者:海野十三
しきりにあたりに気をくばっている様子。 「なんといっても、だめ、だめ。老人の方と
子供衆が、先ですぞ」 と、船員は正しいことを、いいはる。 「わたくし、姪のニー....
「怪塔王」より 著者:海野十三
老人は、あたりをきょろきょろ見まわしながら、一彦とミチ子の前まできました。 「お
子供衆、このへんに猿の鍵がおちていやしなかったかな」 と、ふくみ声でたずねまし....
「陽炎座」より 著者:泉鏡花
掻込む仕形。 「頭、……御町内様も御苦労様でございます。お捜しなさいますのは、お
子供衆で?」 「小児なものかね、妙齢でございますよ。」 と青月代が、襟を扱いて....
「醜い家鴨の子」より 著者:アンデルセンハンス・クリスチャン
かり自分の身をまもる様になる。」 こんな風に呟いてもみるのでした。 「実際、他の
子供衆は立派だよ。」 と、例の身分のいい家鴨はもう一|度繰返して、 「まずまず、....
「両面競牡丹」より 著者:酒井嘉七
|臥った事が、きっかけになったのでございます。それからは母がよくなりましても、お
子供衆のお稽古は私がいたしていたのでございます。その内に、何時の間にか、母親は楽....
「木曽の旅人」より 著者:岡本綺堂
はいかなかった。彼はとうとう自分の怖れている人に見付けられてしまった。 「おお、
子供衆がいるんですね。うす暗いので、さっきからちっとも気がつきませんでした。そん....
「番町皿屋敷」より 著者:岡本綺堂
わざ喧嘩を売りゃあしねえ。こっちを溜池へ打ち込む前に、そっちが山王のくくり猿、お
子供衆の御土産にならねえように覚悟をしなせえ」 相手に嘲られて、播磨はいよいよ....
「宝塚生い立ちの記」より 著者:小林一三
のを未だに子供は忘れずにいるのです。もう五つになったのですが。』 『では、今度も
子供衆のお供ですか。』 『子供のお供だか、子供がお供だか分らないのです。私の方が....
「京の夏景色」より 著者:上村松園
が川みたいになり、そこらの角で御所の池の大きな大きな鯉がおどっていたりして町内の
子供衆達がキャッキャッと声をあげてはしゃぎ騒いだりする、これも夏のほほえましい思....
「ながうた勧進帳」より 著者:酒井嘉七
弟子の方は十二三人もございましたでしょうか。その内三四人が男の方、他は皆、女とお
子供衆でございました。お稽古を始められた最初の内は、男のお弟子さんは断られていた....
「鮑の宿借り作り」より 著者:北大路魯山人
い、また口当たりのよいものである。家庭においてご主人の酒の肴にも、またご婦人やお
子供衆にも向くものとしてお勧めする。....
「放浪」より 著者:織田作之助
すると、順平は媚びた笑いを黄い顔に一杯浮べて、菓物屋のお爺がぼんぼんは何処さんの
子供衆や、学校何年やときいたなどとにわかに饒舌になった。が、菓物屋のお爺というの....