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「子君〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

子君の前後の文節・文章を表示しています。該当する14件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
より休養中にて、一ヶ月間静養を医師よりすすめられたる由。血沈が多いとのこと。富久子君が昨日電話をかけて来て始めて知ったわけだが、富久子ちゃんの話によると「血沈が....
自叙伝」より 著者:大杉栄
て多少の反感をすら持っているようだった。そして、自分は別に宮島(資夫)の細君の麗子君と一緒に、何かやろうなどとも言っていた。しかし、それも麗子君にはあまりよく賛....
支倉事件」より 著者:甲賀三郎
偵小説家だった。色白の下|顋の張った小柄な男は警視庁の石子巡査部長だった。 「石子君は当時刑事でね、支倉事件に最初に手をつけた人なんだ」 庄司氏の顔は今宵支倉....
柿の種」より 著者:寺田寅彦
子集」を読んだとしたら、その内容から自然に想像するであろうと思われる若い昔の藪柑子君の面影と、今ここで、水ばなをすすりながら「性的犯罪考」などをあさっている年取....
地獄の使者」より 著者:海野十三
ことではないですか」 「主人の死んでいた部屋には、内部から鍵を廻してあった。三津子君が殺したものなら、どうしてその密室から出るか。玄関にも、内側から錠を下ろして....
男女関係について」より 著者:大杉栄
ても仕方がない」などと考えるような、そんなさもしい心の女ではない。真新婦人西川文子君の談話だというこの新聞記事も、恐らくは、例の黄色新聞記者のいい加減な捏造に過....
呉秀三先生」より 著者:斎藤茂吉
には何かポプラアのような木が五、六本かいてある。その余白に「ほととぎす著。昨日虚子君の消息を読み泣きました。この画はグレーといふ田舎の景色なり御病床の御慰みまで....
日月様」より 著者:坂口安吾
しめられたのは、当然かも知れない。 私が退院する一週間ほど前の話である。 王子君五郎という三十ぐらいのヤミ屋がヒョッコリ見舞に来たのである。私は自分勝手にヤ....
新しき世界の為めの新しき芸術」より 著者:大杉栄
る、と云い出した人さえある。アメリカ帰りの語学者山田嘉吉君及び其の細君の山田わか子君の如きそれである。しかしこんな場合には、アメリカ通とか語学通とか云う事それ自....
鴎外の思い出」より 著者:小金井喜美子
御とまりがけにても御出待上候。万々拝顔のうへ申入候。めでたくかしく。 きみ子君に三艸子 これは松の門三艸子といって、大野定子と並んで歌よみといわれていた....
漱石氏と私」より 著者:高浜虚子
天下に御吹聴|被下度希望の到りに不堪候以上。 正月五日夜漱石 虚子君 乍末筆御令閨へよろしく御鳳声願上候。 不本意ながら俳句界に遠ざかった....
イプセン百年祭講演」より 著者:久保栄
生れたわけです。で、この「すべての名女優の野心と失望の役」であるノラには、村瀬幸子君が扮し、その対手役としては丸山定夫君が選ばれ、すでに御覧のような築地的な「人....
法隆寺再建非再建論の回顧」より 著者:喜田貞吉
論究せられたのである。 しかるに関野君のこの新研究の発表と時を同じゅうして、平子君の新研究にかかる「法隆寺草創考」は偶然にも国華誌上で発表せられたのである。平....
新古細句銀座通」より 著者:岸田劉生
はあの生人形の大山スッテン童子――いうだけ野暮だが、われ/\は彼の大江山|酒呑童子君をこう呼んだものだ――このスッテン童子君がフラ/\する手付で大杯をかたむける....