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子孫
「子孫〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
子孫の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「煙管」より 著者:芥川竜之介
のものを用いたそうである、事によると、これは、金無垢の煙管に懲《こ》りた斉広が、
子孫に遺誡《いかい》でも垂れた結果かも知れない。
(大正五年十月)....
「後世への最大遺物」より 著者:内村鑑三
っているところの青年諸君が、その方に向って、神の与えたる方法によって、われわれの
子孫にたくさん金を遺してくださらんことを、私は実に祈ります。アメリカの有名なるフ....
「国貞えがく」より 著者:泉鏡花
きす》まして、聊《いささ》か権高《けんだか》に見える処《ところ》は、土地の士族の
子孫らしい。で、その尻上がりの「ですか」を饒舌《しゃべ》って、時々じろじろと下目....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
。しかしてまた『その以前には創造されていなかった』神々も成り出で、しかして数多い
子孫を生じた。ティアマートはこの神々の群衆が次第に自分の領域を我がもの顔に侵すの....
「最終戦争論」より 著者:石原莞爾
度の生産が、人民の経済活動の目標となった結果であった。封建君主がその領土、人民を
子孫に伝えるため、十分にこれを愛惜する専制政治は、その時代には最もよい制度であっ....
「歌行灯」より 著者:泉鏡花
本を開いて、道中の絵をじろじろと黙って見ていた捻平が、重くるしい口を開けて、 「
子孫末代よい意見じゃ、旅で芸者を呼ぶなぞは、のう、お互に以後謹もう……」と火箸に....
「霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
ら自分一つの力で生れたもののように思って居るが、実は人間は竜神の分霊、つまりその
子孫なのじゃ。ただ竜神はどこまでもこちらの世界の者、人間は地の世界の者であるから....
「阿Q正伝」より 著者:井上紅梅
家伝という言葉もあるが、わたしは阿Qと同じ流れを汲んでいるか、どうかしらん。彼の
子孫にお辞儀されたこともない。小伝とすればあるいはいいかもしれないが、阿Qは別に....
「剛才人と柔才人と」より 著者:芥川竜之介
わせる勢を見、少からず驚嘆しました。実際その時の佐佐木君の勢は君と同姓の蒙古王の
子孫かと思う位だったのです。小島(湯河原にて)....
「白光」より 著者:井上紅梅
金持だよ。この部屋は先祖がお釜を起したところで、無数の銀が埋めてあるそうだから、
子孫の中で福分のある者がそれを掘り当てるのだろうが、まだ一向出て来ない。埋めてあ....
「スリーピー・ホローの伝説」より 著者:アーヴィングワシントン
、ものういような静けさがただよっているし、またその住民はむかしのオランダ移住民の
子孫だが一風変った気質をもっているので、このさびしい谷は長いあいだスリーピー・ホ....
「昔のことなど」より 著者:上村松園
のは残念です。 楳嶺先生の一周忌でしたか三周忌でしたか、御苑内で遺作と一緒に弟
子孫弟子の作品を並べたことがありまして、そこに出された栖鳳先生の六曲一双「蕭條」....
「欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
の独立を唱え、父母の国を辞して遠くアメリカに渡り、不毛の広野に植民を開けり。その
子孫ようやく繁殖して邑を成し都を成し、ついに英国政府に抗して独立を天下に公布する....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
なるも、スペインの所領にして、市街は全くスペイン式なり。住民の多数はスペイン人の
子孫なるべきも、混血多く、その色赤黒くして、われわれ日本人よりもいくぶんか黒く見....
「私の履歴書」より 著者:浅沼稲次郎
に近世の流罪人の島として有名である。わたくしは先祖をたずねられると『大方流罪人の
子孫だろう』と答えているが、事実、三宅島の歴史をみると遠くは天武天皇三年(皇紀一....